こんにちは。お彼岸を過ぎ、数日続いた春の雨で一気に雪が消えた戸隠です。お久しぶりの地面。大地にばりつくようにして生えている緑が愛おしい。こんな気持ちになれるのも、雪国で暮らす人の特権でしょう。
そんな春の訪れを感じつつも、年度末の波に忙殺され、3週間ぶりの更新となりました。
気がつけば、雪の下でじっと春を待っていた皆さんがあちらこちらに。
ふきのとうといえば、ふきみそ。この時期しか味わえない春の苦み。おやきの具としてもおいしいです。
写真は
ペンションころぼっくすで販売している「ふきのとうのおやき」。
さて、長い冬の間、制作にいそしんで来ました2つの紙媒体も晴れて刊行いたしました!
ひとつは「戸隠御案内手帖」。
戸隠にはたくさんの宿泊施設やお蕎麦屋さんをはじめとするお店がたくさんありながら、今までそれらを一覧できるガイドブックがありませんでした。
当然、地元の皆さんも、どこにどんな宿やお店があるかわからない、紹介しづらいという現状がありました。
そこで、観光情報はもちろん、岩戸神話をはじめ、戸隠に伝わる民話、どこで何ができるかという体験情報をひとまとめにしました。
そして、子供からお年寄りまで、幅広い世代の方に戸隠にお越しいただけるようにと、店舗紹介ページにはベビーカー入店、車椅子入店、離乳食持込み、そばアレルギー対応、ペット同伴等のおもてなし情報をアイコンで表示しました。戸隠観光案内所のスタッフが一番欲しかった一冊でもあります
表紙には一面に敷かれた鳥居のモチーフのどこかに「戸」が隠されている「戸隠ふろしき」を使わせていただきました!以前、「
運を開く戸隠の贈り物」でも紹介した逸品です。
「戸隠御案内手帖」は昨秋制作した「戸隠おさんぽマップ」と併せて、平成25年度の長野県地域発元気づくり支援金を活用して生まれたもの。
住民自らが観光大使になっていただけるようにと、戸隠地区住民の皆さまには全戸無料配布します。
長野市内にある
2ヶ所のこども広場、15園の子育て支援センター、さらに東京・有楽町の
長野県移住交流センターにも設置します。
一般の観光客向けには戸隠観光案内所、戸隠観光協会事務局等で1冊100円で販売しております
そして、2014年ー2015年の歳時記を盛り込んだ戸隠総合パンフレットもリニューアル!
今年の表紙は、昨年同様「戸隠百首」の中の一首からテーマを決めました。
宣伝部の会議で皆さんの意見が一致し、選ばれた一句は
「うぐいすも暑さを知らぬ山なれば 常世の春と謡ひ鳴くらん」
夏も涼しい山では、ウグイスがいつまでも春のように鳴いている....
昨今、戸隠といえば「奥社杉並木=パワースポット」のイメージが先行しがちでしたが、高原の清涼な空気感が伝わるこの一首を、あえてそば畑と戸隠連峰の写真とともに登板させました!
そして御神輿と神職の行列のイラストは、来年行われる七年に一度の
戸隠神社式年大祭の情報。
中面では同じく七年に一度の
善光寺の御開帳と併せて詳しくご紹介しております。
来年、平成27年春には北陸新幹線が金沢まで開通し、4月末から5月末までは御開帳、式年大祭と、一大イベントが重なります。
新たな歴史を刻むための、準備と鍛錬の一年が間もなく幕を開けます。
もちろん、水芭蕉の開花や、野鳥の訪れを待つお客さまなど、長年戸隠の自然を目当てに通って来られるお客さまにとっては、そんなことは関係ありません。
一日一日を、一人一人のお客さまに寄り添って、学び、ともに楽しんで参りたいと、思いを新たにする春です。