戸隠で気功入門

toga

2014年08月04日 13:57


こんにちは、雷鳴とともに8月がスタートした戸隠です。宝光社の観光案内所は朝から五社参拝や鏡池へ向うお客さまが絶えません。
お盆を過ぎれば、高原の風は秋の気配に入れ替わります。数えるばかりの短い夏を、充分に楽しみたいものです。
さて、今回は「森の気功教室」のご紹介。今回も鏡池が舞台ですが、この季節は何度でも訪れて深呼吸したいスポットです。

鏡池のほとりのドングリハウス2階で、気功の基礎を教えているのは、戸隠在住10年のフランス人、シルビー・ジャコさん。長く信濃毎日新聞の特約ライターとして活躍し、現在は戸隠観光協会のアドバイザーであります。

気功について何の知識もなく、飛び込んだ私ですが、シルビーさんのアドバイスを受けながら、見よう見まねで体を動かしました。
まずは、準備体操的な動きから。

自分の手足をなでて「自分に触れる」ことや、
体の周りの悪い気を蹴っ飛ばし、自分の中のストレスも外に出す動きなどはわかりやすく、誰にでもできます。

基本姿勢は肩幅に足を開き、下腹部にある丹田(たんでん)に意識を集中し、少しお尻を突き出すような立ち方。この丹田に気を入れ、呼吸することが基本となります。その際、呼吸は軽く口を開けて行います。ヨガを長く続けている私は、どうしても鼻呼吸になってしまい、まず、口の緊張を解くことに気を使ってしまいました。


室内で30分ほどウォーミングアップをした後は、どんぐりハウス横の東屋の前で「ソラ気功」(勝手にネーミング)です。このときも、ほとんど見よう見まねの私。
はたから見れば滑稽でしかない動きだったと思いますが、大地の気を感じながら立ち、太陽や大気の気を体に取り込むための気功の動きは、とても気持ちよかったです。

ちなみに、大地の気を体に取り込む際は、足の湧泉(足底の中心より前方、第二第三指の骨の間にある)を意識して立つこと、
太陽の気を取り入れる際には、手のひらの労宮(第二・第三指の間、拳を握って中指があたる辺り)を意識するそうです。

視界には雄大な戸隠連峰と見渡す限りの森、鳥のさえずり、セミの声。鏡池の周りの緑の色が、雲間から差す陽の光で、七変化する様子が美しく、太陽の気、大地の気をたっぷりと感じることができました。

ツボや経絡についての知識も深いシルビーさん。
そもそも東洋の思想に興味があり、15年ぐらい前からセミナーなどに通い、気功を行うようになったそう。グリーンシーズンには自宅近くの一之鳥居苑地等で行うが多いそうですが、今年からはより多くの人に気功を紹介したいと、鏡池で教室を開くことにしたそうです。

シルビーさん曰く、気功のステップは3段階あります。
まずは「気を増やす」こと。自分を知るということが前提です。
その次に「気を集める」こと。
そして、最終段階として「自分を癒す、人を癒す」ということです。

丸く円を描く動きに意味があるのか、と尋ねると「人間はまるいでしょ。かくかくしていると動きもかたくなっちゃうからよ」とにっこり。その笑顔に癒されました。

シルビーさんの気功教室は8月も毎月曜日(4日、11日、18日、25日)9時~10時半に行われます。事前申込は不要なので、お気軽に体験してみてはいかがでしょう。参加費は1,000円。動きやすい服装と柔らかい靴でお越し下さい。
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