こんにちは。啓蟄を過ぎてもまだ気を抜けない寒さが続く戸隠です。
大人はもう雪は嫌だなんて弱音を吐きますが、子供たちは新雪が降れば大喜びで遊んでいます。
さて、今回はそんな子供心忘れない大人のための雪遊びイベント、
戸隠スキー場開場50周年を記念して3月7日(金)に行われた「雪上戸隠参拝ウォーク」に参加して参りましたので、写真とともにご報告します!
この日は前日までの雪も上がり、青空も見えるまずますのお天気に恵まれました。
集合は戸隠スキー場越水ゲレンデのゲストハウス岩戸。
出発前にレンタルスノーシューをフィッティング。スノーシューは長靴やスノーブーツに装着できる西洋かんじき。初めてでもコツを覚えればすぐに装着でき、新雪の上を歩くことができます。今回は新雪が降った後なので、ブーツやパンツの丈が短めの方は雪が入ってしまわないようにスパッツを付けていただきました。
戸隠地区外から6名(1名は東京から!)、地区内から4名、計10名の参加者とスタッフ6名が加わり、賑やかにスタートです。
スキー場の第5駐車場からの眺め。戸隠連峰はこの後、雲に隠れてしまいそうなので、初めに目に焼き付けておきましょう。
まずはスキー場からほど近い越水ヶ原の雪原で足慣らし。ミズナラやシラカバの雑木林が広がります。
今回のガイドは、鳥や植物に詳しい人、戸隠神社の神職、そば打ち職人と、個性的な面々。道中には豆知識がいっぱい、参加者を飽きさせません!
豆知識その①
雑木林の木々をよく見ると、ツル植物が絡まっている木がけっこうたくさんあります。こちらはイワガラミ。つるアジサイに似た花を咲かせます。
豆知識その②
テンの足跡。エサを求めて雪原を走り抜けた跡がくっきり。
豆知識その③
ツルマサキ。こちらは珍しい常緑のツル植物です。
県道36号線を横断し、
戸隠神社奥社の社へ。大鳥居が見えると喜びの声を上げる人も。
ご存知、奥社参道は立春・立冬の際に太陽が正中線(参道の真ん中)を通るように設計されています。
立冬から冬至までは太陽のない、死の世界。冬至から立春にかけて徐々に生命体が活動を初め、立春に生命体が甦るという「生命復活」のストーリーを踏んだ設計はこの場所の神聖さを際立たせます。
奥社へ向って左側は湿地、右側は乾燥した雑木林でたくさんの巨木が存在します。
ということで、右側の森へ進路を進めます。
専門家も賞賛するというダケカンバの大木。
こちらもダケカンバ。その色艶の良さから「戸隠のヴィーナス」と呼ばれているとか!?
触っておけばご利益あるかな
奥社の杜を30分ほど歩いた頃、現れたのはご存知、ミズナラの巨木「王様の木」
王様の前で、しばしティーブレイク。周囲には高木がなく、広場のようになっています。夏には根曲がり竹が繁茂する薮になり、王様全体を見ることができないということで、ますますこの奇跡的な出会いに感動!
参加者の皆さんも、思い思いに写真を撮ったり、お菓子で疲れを癒しました。
王様とお別れしてから10分ほど歩くと、奥社参道に合流。随神門に到着です。
冬期は雪崩の危険があり、本殿まで行くことはできないので、杉並木の前で奥社と九頭龍社を遥拝。
全員で記念撮影をしました。
時刻は既に正午を回り、お腹も空いて来た頃。この後、
戸隠森林植物園内を急ぎ足で、通り抜けることに(撮影も省略しました)
雪の下に隠れた水芭蕉の小径を通り、高台苑地を登り下り、みどりが池を通り過ぎ,,,ラッセルがない新雪の上を歩けば太ももが鍛えられ、シェイプアップ効果もありそうです!
雪上をひたすら歩くこと小一時間。ついに昼食会場の
そばの実へ到着!スノーシューを脱いだときにはスキー靴を脱いだときと同じような解放感がありました
長時間歩き、体がポカポカになった私は、迷わず冷たいおそばを注文!
瑞々しく、コシがあって美味天麩羅もサクサクでおいしく、最高の腹ごしらえができました!
一般的なスノーシューウォークならお昼を食べて解散...の場合が多いですが、今回は戸隠スキー場50周年スペシャル!
ということで、この後、意外な展開が....
「
雪上戸隠参拝ウォーク 後編」へ続く。