2016年03月19日

戸隠の子どもたち。

戸隠の子どもたち。
屋根を叩くような雨音で目が覚めました。
「暑さ寒さも...」というとおり、ここ数日はほとんど寒さを感じず、逆になま暖かい風に違和感を感じる戸隠です。
スキー場のゲレンデも、戸隠山の雪もだいぶ薄くなってきましたが、シーズン終了までもうひと頑張りしてもらいたいものです。

さて、3月は別れ・旅立ちの季節。戸隠の小・中学校でも卒業式が行われ、清らかな瞳の子どもたちが、未来へ向かって旅立っていきました。

さかをのぼる さかをくだる
あしはふるさとの だいちふみしめ
こころはゆめみる そらのかなたを
やまやまに まもられて
とりたちと ともにうたって
わたしたち とがくしのこども


これは、11年前に地区内3校が統合して生まれた戸隠小学校の校歌(1番)の歌詞です。
作詞は谷川俊太郎さん、作曲は谷川賢作さん。
初めてきいたときから、耳に残るメロディと心躍る歌詞。
私は特に「やまやまにまもられて とりたちとともにうたって」というフレーズが好きで、子どもと一緒に合唱しては感動しています。

昨秋、統合10周年記念の学校行事が行われた際に、谷川俊太郎・賢作親子が小学校を訪れました。
84歳という高齢ながら、少年のような遊び心は健在で、子ども達の前で詩を朗読し、笑いの渦を巻き起こす谷川さんの姿は、天晴れでした。
以前からよく戸隠を訪れ、詩の朗読会などを行われていた谷川さんの、戸隠への愛が込められているこの校歌。
子どもたちが将来何かにぶつかったときに、山の情景を思い出し、この歌を口ずさんで、励まされるといいなと思います。

戸隠の子どもたち。
秋、子どもたちが走るマラソンコースからも、戸隠連峰が眺望できる。

雄大な戸隠の山々を毎日飽きるほど見ながら、春は花を摘み、短い夏は思い切り太陽に当たり、秋は紅葉、冬はたっぷり雪あそびができる戸隠の子どもたち。
年々少なくなる子どもの数ですが、戸隠で子育てができることに感謝しながら、育っていく子どもを見守っていきたいと思う、春の朝です。
戸隠の子どもたち。
旧暦で行われる戸隠のひな祭り。お雛さまものんびり。



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Posted by toga at 05:54│Comments(1)自然文化
この記事へのコメント
戸隠小学校の校歌を初めて読みました。出足もいいですね。坂を厭わず希望に導いている。谷川さんの作詞とは素晴らしい。
Posted by まさみちゃんまさみちゃん at 2016年03月19日 09:54
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