戸隠秋花図鑑(2)
こんにちは。「涼しくなったね〜」「あっという間に夏が終わって」そんな会話が飛び交う秋のはじめ。
峰の上に雲が立ち、黄金色の稲穂が揺れ、とんぼが舞う戸隠の秋が、私は大好きです。
秋花図鑑第二弾は、バードライン沿い、「そば展望苑」から。
いわずと知れた戸隠連峰のビュースポット。8月中旬から咲き始めたそばの花は、今まさに満開。
間もなく実となり、10月末からの
戸隠そば祭りの頃には、おいしいお蕎麦となって再び私たちを喜ばせてくれるでしょう。
お次は
戸隠スキー場(越水ゲレンデ)へ。
第2リフトの下の斜面は、一見すると草ぼうぼう...ですが、変に人の手が入っていないのが素晴らしいところ。
少し歩くだけで、多種多様な草花と出会うことができます。
ツリガネニンジン/キキョウ科
アキノキリンソウ/キク科
オヤマリンドウ/リンドウ科
ユウガギク(キク科)とガマ(ガマ科)
奥の方には昔から戸隠の貴重な建築資材となってきた茅(ススキ)の茅場があります。
スキー場の茅場で昨年刈った茅を一部利用して、現在宝光社地区の宿坊旅館で葺き替え工事が行われています。
その様子は次回以降で詳しくお知らせしますね。
スキー場を後にし、高妻通りから
戸隠キャンプ場方面へ。緑が少しずつ黄色っぽくなってきました。
キャンプ場の入口付近では、風に遊ぶトンビの声が聴こえました。
キンミズヒキ/バラ科
ノコギリソウ/キク科
ゲンノショウコ/フウロソウ科
締めくくりは、奥社参道・
戸隠森林植物園へ。
この花を見ずに秋は迎えられません。
オオシラヒゲソウ/ユキノシタ科
夏の間、あれだけ賑やかだった野鳥たちは、もうどこかへ渡ってしまったのか、森の中はとても静か。
小川のせせらぎの音が、いつも以上に心地よく耳に響きます。
ヤマトリカブト/キンポウゲ科
いつ来ても、そのまま額に入れて持って帰りたいような自然の造形美にあふれている森林植物園。
フラワーアレンジメントをお勉強中の方は、一度、植物園の遊歩道を歩いてみてはいかがでしょうか
オオバセンキュウ(セリ科)とキツリフネ(ツリフネソウ科)
ツルニンジン/キキョウ科
サラシナショウマ(キンポウゲ科)
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