2015年02月25日

新春の悪魔払い〜獅子神楽フェスティバル


こんにちは。冬眠から目覚めた虫のように、久々の更新となりました。
この間、我が家のチビさんは流行の胃腸炎をもらい、少し痩せてしまいましたが、ようやく回復icon10皆さまお元気でしたでしょうか?
今月後半は寒気が緩み、雪融けが始まりました。
屋根から落ちる雪の音、小鳥のさえずり、光線の強さ。雪崩は怖いけれど、春の知らせは嬉しいものですicon12
さて、今回は2月22日(日)に戸隠公民館で行われた「獅子神楽フェスティバル」のご紹介です。
平成17年1月に長野市と合併した戸隠地区。戸隠地区住民自治協議会では、その10周年記念事業の一環として獅子神楽保存継承事業に取り組み、地区内26連の神楽のビデオ撮影、教本の作成を行ったそうです。
そして、この日は、30頭近い獅子頭が展示され、4つの大字(戸隠、豊岡、栃原、祖山)から代表の四連が出て獅子舞を披露しました。


獅子(ライオン)は百獣の王、百花の王は牡丹ということで、獅子頭の下の布(幌、よたん等呼称はさまざま)には牡丹が描かれているものが多いそうです。
知らなかった!face08

200名近い観客が見守る中、トップバッターは豊岡地区の大和(だいわ)連。
まずは「よたん舞」。篠笛の拍子に合わせたゆるやかな舞です。

幣束と鈴を持って悪魔払いをする「御幣(おんべ)舞」。幌は巻かれ、一人で舞います。

さいごは、再び舞人が2名入り、獅子が獣の本性を表す「くるい」。楽人の珍妙なかけ声に観客からどよめきがあがる場面もありました。


次に登場したのは宝光社獅子神楽敬神会。宝光社地区に伝わる獅子舞の一部が披露されました。

幕開けとともに、熟練の撥捌きの太鼓と篠笛の響きで聴衆をうならせました。
そして、流れるような勢いで獅子に入ったのは6名!大きな舞に目が釘付けです。

御弊舞もしなやかで安定感があり、さすがは宝光社という、見応えのある一幕でした。

8月の地蔵盆笹祭りでは、獅子舞がノーカットで披露されるということで、ぜひ一度見に行きたいものです。

まだまだ舞は続きます。
こちらは栃原地区の志垣(しがき)神楽獅子保存会。4連中唯一、女獅子の優雅な舞でした。


最後は、祖山地区から下内神楽保存会。私の住む地区の皆さんなので、応援しながら見させていただきましたicon09

こちらも、御弊舞から「くるい」へ。


女性も含め大人数が協力して奏でられたお囃子が印象的でした。

今回は、神社の例祭で奉納される神楽とは趣が異なり、単純に演技として舞を見る貴重な機会でした。
お囃子にも、舞にも、かけ声にもそれぞれの地域の個性があり、地域性を知る手がかりとなる獅子神楽。
後継者不足で存続の危機にあったり、既に廃れてしまった地区もあるようですが、
ぜひ、今回の事業が励みとなって、若い人たちにもその魅力が伝わり、伝統文化が継がれていくことを心から願います。







  


Posted by toga at 07:00Comments(0)文化イベント