2015年04月29日
戸隠の花回廊をゆく。

こんにちは。昨日は戸隠でも春を飛び越えて一気に初夏の陽気。突然の気温上昇に身体と頭がついていかれないようですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて、いよいよゴールデンウィークに突入


センターの観光案内部分は本日仮オープン。パンフレットの閲覧だけでなく、手荷物のお預かりや、コーヒーブレイクにもお使いいただける空間として準備中ですので、準備が整い次第、詳しくご紹介します!
今回は、この時期ならではの花回廊のご紹介。
バードラインから宝光社へ入る少し手前を左折(県道76号線)し200mほど南下したところにあるコテージガーデン花伝舎。冬季休業を経て先週23日に営業を再開したばかりですが、オーナーの南さんから、「今ガーデンのスイートバイオレットがすごくいいからぜひ見に来て」とご連絡をいただき、「スイートバイオレット??」と思いながら早速出かけてきました。
そして見た光景が、冒頭の写真。
スイートバイオレットとはニオイスミレ。カラマツの小径にスイセンの黄色とニオイスミレの紫が絶妙にマッチ!鼻炎の鼻でもしっかりと感じる甘い香りに、感激しました


その名のとおり、香水の原料ともなる香り高いニオイスミレ。

よくぞ戸隠の冬に耐え、こんなに美しく咲いてくれたかと思うと、可憐な花々が愛おしくてたまりません。
こちらは、チューリップの原種。一般に出回っているチューリップの半分ぐらいの背丈で、清楚な印象です。

ノネズミが来て球根を食べ荒らす被害を乗り越えながら、手入れが行き届いたガーデンは、歩くだけで、とても癒されます。
スイセンとニオイスミレのセッションが楽しめるのは5月初旬頃まで。ガーデンのみ入園は入園料300円。ランチやお飲物をいただくと入園料はフリーで楽しむことができます。
越水ヶ原や戸隠森林植物園、戸隠キャンプ場入口(さかさ川遊歩道)のミズバショウも日当りのよい場所から徐々に大きくなり、白い花を咲かせています。

善光寺御開帳や戸隠神社式年大祭のご参拝と合わせ、ぜひ戸隠の花回廊めぐりもお楽しみください。
2015年04月13日
戸隠カフェに新風ひらり。

こんにちは、温かだった週末から一転、昨日はみぞれが降り、タイヤを履き替えた戸隠人たちをハラハラさせました。
とはいえ、花々が咲き、新緑が芽生える季節はすぐそこまで来ています。お天道様のパワーに、期待します

4月26日からの戸隠神社式年大祭を控え、冬の間休業していたお店も、続々とオープンし始めました。
ということで、今回は戸隠古道の玄関口、一之鳥居苑地からもほど近いCafe Cembalo(カフェチェンバロ)さんを訪れました。
「歩み入る者にやすらぎを 去り行く人にしあわせを」
をモットーに、オーナーの神倉さんご夫妻が自然豊かな戸隠の地で生活する手段としてカフェを開いたのは1977年。
今でこそ定着した「カフェ」という言葉ですが、戸隠にはそば屋以外の飲食店がなかった時代のこと。
アメリカから輸入されたというログハウスの店舗は、当時はハイカラと思われたことでしょう。

「みえない力に導かれてここまできた」と振り返る神倉恵子さんですが、子育てをしながら、出会いや別れを積み重ねたカフェは、オーナーの思いのとおり、初めて入っても温かさと安らぎを感じられる素敵な空間です。

今シーズンのチェンバロは、新鋭シェフの白石翔士さんが腕を奮っています。

フランスでパティシエの修行をされ、帰国後は神倉さんの息子さんが名古屋で営むレストランブラッセリーブルゴーニュで経験を積まれたという白石さん。まだお若いですが、大変落ち着いた物腰で、料理のセンスもよく、お客様にも好評だそうです

コンセプトは「身体に優しいナチュラル素材のスイーツや料理と香り高いお飲みものを バロック音楽の流れる空間で」
飯綱高原の麓で無農薬の野菜を作られている農家さんから仕入れた新鮮な野菜を使ったパスタ、ブルゴーニュ仕立ての天然酵母のフォカッチャ、スイーツにお飲み物がセットになったランチがお楽しみいただけます。

また、これからの季節、山菜や旬の野菜を使ったキッシュなどのメニューも準備中だそうです。
チェンバロの人気メニュー、メレンゲとアイスクリームのエスプレッソ風味(お飲物とセットで864円)をいただきました。

縦に切っていただくと、エスプレッソの香りとバニラアイスの甘さ、さくさくのメレンゲが一度に楽しめて、全部食べてしまうのがもったいないくらい

コンサートや詩の朗読会など、これまで数々の著名人を招いてのイベントも催されてきたチェンバロ。
今シーズンもお楽しみの企画があるそうです。4月18日(土)はスウェーデン風パンケーキの講習会と山中和子さんのピアノ演奏会♪
ご予約お問合せはカフェチェンバロ(090-7245-3450)まで。
七年に一度のお参りの後に、ぜひくつろぎの時間をお過ごしください。
2015年01月20日
「おら家の逸品」食べある記

こんにちは。今シーズンの雪の降り方は晴天を何日かはさみながら、降れば一日で大雪

とはいえ、豊富な雪のおかげで大賑わいの戸隠スキー場。
好天に恵まれた日曜日のゲレンデには子どもからシニアまで、多勢のお客さまが楽しいときを過ごしていました。
そこで、今回は、ウィンターシーズンの週末におすすめの「おら家(おらっち)の逸品」キャンペーンをご紹介します。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、このキャンペーンは戸隠観光協会加盟の飲食店・宿泊施設の冬のおすすめの料理をご紹介するもので、スキー場開場50周年だった昨年に引き続き、2回目の開催です。
今季エントリーしているお店・お宿は21軒。
今回は、そのうちの2軒の「逸品」を取材して参りました!
まずは、宝光社の宿坊山本館の敷地内にあるそば処千成(せんなり)。

敷地内に湧き出る湧水を利用した「湧水仕込み」のそばが自慢のお店です。千成の今季の逸品は蕎麦ポタージュそば(¥1080)。
キャッチフレーズは「出汁のきいた ぽってり和のポタージュにサクサクのトッピング」
観光協会のスタッフの中でも「気になる〜」という声が聞かれましたので、代表していただいて参りました


感想は....サクサク、トロトロ...予想を超えた新食感で、非常に満腹になりました。
ごま油の風味がほんのり効いたかつお出汁は、そば粉でとろとろにトロミがかかり、
そばの上には野沢菜、天かす、海苔がのっかり、小鉢に入ったネギとショウガをトッピングしていただきます。
トロミがそば粉でつけられたあんかけそばといえば、伝わるでしょうか。
千成さんはもともと麺の量が多めなので、麺がのびないうちに平らげるには、かなり勢いが必要かと思います。
このキャンペーンのためにメニュー開発をされたオーナーの山本さんにお話を伺うと、「ざるそばならいつでもどこでも食べられるけれど、冬に、このお店に来なければ食べられないそばを食べていただこうと思った」とのこと。
お客様の中にはグループで来て、「おれは冒険したい」と言って蕎麦ポタージュそばを注文され、「予想以上においしかった」と大変喜ばれたというエピソードも。
話題づくりにはもってこいの逸品、ご興味をもたれた方はぜひお腹を空かせてお試しください!
お次はスイーツ部門。スキー場に近い越水ヶ原の山旅の宿樅の木山荘へ。
登山家である先代が建てた山小屋はこだわりがいっぱい。吹き抜けのロビーの中央には囲炉裏と暖炉。
ベンチの上にはさりげなくネパールの絨毯が敷かれて、とても居心地のよい空間です。


今季「おら家」初参加の樅の木山荘でこのキャンペーンのために開発されたメニューはこちら。

手づくりおしるこ(お漬け物セット¥650)です。
小豆と花豆のおしるこの中に白と紫のお餅が入っています。お豆の甘さはもちろん、お餅がもちもちとして甘いのに感動


調理を担当されている若女将の徳武しず江さんにお話をうかがうと、お米も花豆もお父様(先代)が戸隠地区内の田畑で自家栽培されたものとのこと。
お漬け物の野沢菜と大根も当然自家製です!ちなみにランチョンマットは先代女将が庭の草木の押し花を使って手作りしたもので販売もしているそう。
そして、このメニューのもうひとつのポイントはパック詰めしてテイクアウトができるところ。
お客様にスノーハイキングのお茶の時間に楽しんでいただければと考案されたそうです。
テイクアウト用はお漬け物が付かないので600円。スノーハイキングで温かいおしるこ。想像しただけでも気分が上がりますね

なお、喫茶は予約制(宿泊しなくても利用可)。こんな素敵なカウンターでいただくことができます。
コーヒ—や、山荘オリジナルのチャイ(別料金)と併せて優雅なティータイムはいかがでしょうか。

京都出身で気さくな若女将はなんと5児の母!
この日は次男&四男くんと一緒に。
ちなみに、樅の木山荘の手作りおしるこが、SBCテレビ1月22日(木)14時50分〜放送の「3時はららら♪」女子の力コーナーの中で紹介されるそうです♪

続きを読む
2014年05月31日
蕎麦とスイーツを楽しむ戸隠日和。

こんにちは。一雨ごとに草が伸び、樹々の緑が濃くなる戸隠です。
今回は食いしん坊レポート。先月(4月)にバードライン沿い、戸隠そば博物館の並びにオープンした蕎麦切茶房 戸隠日和さんのおいしいものをご紹介します

取材に伺った日はあいにく曇りがちでしたが、お天気が良ければ右手に戸隠連峰、左手に雪渓の北アルプスが望める眺望抜群の立地です。
店内はエントランスから客席までバリアフリー。車椅子用のトイレも完備されています。
柔らかな灯りで落ち着ける雰囲気。客席はテーブル席とお座敷併せて約50席。
おすすめメニューが黒板に書かれているのも、素敵ですね。
メニューも全て手描きでほのぼのした雰囲気。ご主人の山口茂さんの娘さんのアイディアだそうです。
さぁ、お待たせしました!
ご主人に「おすすめのメニューを」とお願いして運ばれてきたのはこちら。

女性客に人気だという「日和そば」(税込み1,188円)です。
冷たいお蕎麦の上に、素揚げした旬の野菜と信濃地鶏のササミ。汁をかけていただきます。
お蕎麦はモチモチとした食感で汁とよく絡み、信濃地鶏や野菜との相性も抜群!
一皿食べると満腹に。おいしくお腹いっぱいになり、ヘルシー感もある。女性に人気なのもうなずけます。
ご主人にPRポイントを尋ねると、「自家栽培のお蕎麦と、スイーツです」
蕎麦は戸隠内にある農場で、ご主人自らが種まきから収穫まで手がけているというので驚きです。

蕎麦の挽き方にもこだわり、実の中心部よりも外側の部分を多めに使い、石臼で割ってから挽いている(挽きぐるみ)そう。
そうすることで、蕎麦の風味が引き立ち、モチモチ感が出るそうです。麺に少し茶色っぽいものが混ざっているのはこのためだったのか、と納得しました。
夏から秋にかけては戸隠の野菜がおいしい時期。「旬の戸隠野菜もふんだんに使っていきたい」と話してくださいました。
そして、黒板に「当店一番人気!」と書かれたスイーツを別腹で頂きます


そばぷりん(324円)。一口含むとそばの風味がふんわり広がり、幸せな気分に

そば茶を使って仕上げた逸品は、口コミで人気拡大中!ですが、テイクアウトはできないそう。来店した方だけが味わえる贅沢です。
スイーツを担当しているのは、娘さんの安原奈緒さん。実家のご両親がお店をオープンするということで、会社を辞められたそう。飲食店で働いた経験を生かしつつ、抜群のセンスでご両親を支えています。

「撮影用に」とかわいらしいケーキも運んでくださいました。レアチーズケーキ(486円)。
あまりにもおいしそうなので、ちゃっかりお味見させていただきました

家族経営の温かい雰囲気が心地よい、また訪れたくなる「戸隠日和」でした。

左から山口茂さん・道子さんご夫婦、娘さんの安原奈緒さん。
2014年01月08日
戸隠で「おら家の逸品」を味わう(2)

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。寒い日が続きますが、本年もホットでディープな戸隠の情報を発信して参ります。
どうぞよろしくお願い致します。
さて、七草粥もいただいて、お正月ぼけをリセットしたところで、まっているのは三連休

今回は、越水高原で昨年創業30周年を迎えたカフェレストラン「パイプのけむり」にお邪魔しました。
靴やブーツを脱いで、内扉を開けると、ジュータン敷きの店内にはテーブル席が12席、カウンターに6席。オーナーの高木進一さんが優しい笑顔で迎えてくださいました。
このお店の「逸品」はビーフシチューセット(はるにれ)。
お料理が運ばれてくるまでの間、オーナーにお話を伺いました。
窓辺には団伊玖磨の名エッセイ「パイプのけむり」が置かれていましたので、
店名は本のタイトルから?と伺ってみると、「直接はそうではないのです」
ヒントは学生時代の旅の経験から得たそうで、パイプは上昇するシンボルであり、パイプをくゆらすようにゆっくり、ゆったりとした時間を少しでも過ごしてほしいという思いから。

日本各地や近隣諸国を寝袋とバックパックだけで旅したという高木さん。
旅をつづける中で、キャラバンシューズを脱いで素足になったときの解放感がなんとも心地よかったことから、自分のお店では、靴を脱ぎ、直に上がってもらうスタイルにこだわったそうです。スリッパもないので、まれに冬など「靴を脱ぐのぉ~?」と帰って行くお客さんもいるとか!?
興味深い裏話はこの辺にして、お料理の紹介を。
まずは前菜「自家製ベーコンのソテー」をいただきましょう。
オーナー手作りのベーコンは、柔らかく、程よい脂と塩加減で、滋味深いおいしさ。
燻製は遊びで始めたというオーナー。商品になるまでは試行錯誤を重ね、桜とミズナラを混ぜたチップを使っているそうです。
ベーコンの脂でソテーしたりんご、プルーンはほんのり甘く、ベーコンの付け合わせとして絶妙な役割を果たしていました!
お次は、メインディッシュのビーフシチューとクロワッサン(ライスも可)。
見た目はさらっとしたスープのようですが、口に運んでみると、クリーミーな舌触り。ソースに溶けた野菜の甘みとコクが口中に広がります。
タマネギなどの野菜は細かく刻んだオーナー手作りのベーコンと一緒によく炒め、よく煮込み、丁寧に野菜の持っている甘さを出すようにしているそうです。牛肉は脂と赤身のバランスがよい三枚肉を使用。肉の脂がとろみとなって生クリームのようなクリーミーさを感じたのではないかと、オーナー。知人に頼んで焼いてもらっているというクロワッサンは、あっさりとした食事パン風で、シチューとの相性もばっちりでした。
お腹もすっかり満たされたところですが、別腹で食後のデザートを。
まずは、ヨーグルトシャーベット。
シャリシャリの食感で、後味さっぱり!
寒い日に、温かい部屋でシャーベットをいただくなんて、最高の贅沢ですね☆
そして、締めはコーヒーとケーキ!
本日のケーキの中からおすすめの「りんごとくるみの木」を注文しました。
香ばしいくるみのコーティングの下に、ふんわり、しっとりとした食感のケーキ。りんごの甘みが感じられるやさしい味で、大きなりんご(フジ)はあえてシャキシャキ感を残しているそう。
戸隠周辺で採れたものを使ったケーキづくりはパイプのけむりの原点だとオーナーは語ります。
特に、戸隠のおいしいジャガイモを使ったケーキは、30年のロングセラーで、お店のケーキ作りの基本になっているとのこと。次回はぜひ食べてみたいと思います!
ビーフシチューは単品(1,000円)でもOKですが、前菜に、パン、デザート2品と飲み物が付いたセットは2,000円で断然お得!
また自家製カレーのセット(1,300円~)も人気だそうです。スキー場やご参拝の帰りに、おススメです。
最後に、心地よいボサノバのBGMや店内の絵について尋ねると、
BGMはアコースティックギターの第一人者佐藤正美さんのCDで、佐藤さんはパイプのけむりの常連客でもあるそう!昨年は創業30周年を祝い、「戸隠パイプのけむり」という作品を書き下ろし、ライブ演奏をしてくださったそうです。この楽譜はそのときに贈呈されたもの。
壁にかけられた水彩画は、奥さんの作品!
色彩が素晴らしく、見入ってしまいました。(トップの随神門の風景も同)
高木さんご夫妻の手づくりと笑顔に出会える「パイプのけむり」へ、ぜひお出かけださい。
2013年12月03日
戸隠で自然画を観る。

こんにちは。
早いもので今年も残すところひと月を切りました。スキー場オープンまでの2週間ほどは休業するお店も多く、静かでのどかな戸隠です。
今日は中社地区の老舗喫茶店、喫茶ランプにて開催中の「キミ子方式自然画教室作品展2013」へ行って参りました。

キミ子方式とは、実物のモデルをみながら描く水彩画の技法と考え方で、使う絵の具は三原色(赤・青・黄)と白だけ。

鉛筆等での下書きは一切せず、植物は成長の順に、手作り品なら作って行く順に、筆を進めていくそうです。

今回の展示は、中社地区にて毎月3回開催されている自然画教室の皆さんの作品展。
すべて戸隠在住の方で、中には旅館の女将さんもいるそうです。

身近な自然を題材にした絵は、とても素朴で、温かい気持ちになれました。

こちらは、講師の国田裕子さんによる「戸隠の野草ポストカード」。

5枚入り500円で、売上げの全額が東日本大震災・原発事故復興支援に寄付されるそうです。
心温まる自然画のある空間で、ティーブレイクもおすすめ。

ランプの冬の逸品「紅玉りんごのアップルパイ」は400円。
運良く焼き立てをいただくことができました!
サックリとしたパイ生地に包まれ、紅玉の酸味とほのかな甘みが口中に広がり、幸せな気分に。
さらに、ローズのハーブティー(500円)で女子力UP!


自然画教室の作品展は12月20日まで開催中(9時~21時、12/10のみ休業)。
ぜひお出かけください!
2013年08月09日
戸隠で夏休み。(2)〜牧場でカフェランチ〜
こんにちは。
お盆真近、真夏の日差しが照りつけておりますが、吹く風は爽やかな戸隠です。
キャンプ場の近くの沢では、夏休みの子どもたちの元気な声が響いています。
(トップの写真はキャンプ場入口付近に咲くコバギボウシ)
ということで、夏休み企画第2弾!今回は戸隠キャンプ場(牧場)内でゆっくりしたい時におすすめのカフェをご紹介します。
この看板を目印にキャンプ場を通り過ぎて、牧場の入口へ進みます。
牧場のゲートを通過すると右側に現れるカフェ フルーリーです。
(別途牧場入場料:200円)
フランス語で「花が咲く」という意味のフルーリーさんは、
以前にそばスイーツ特集でご紹介したそば粉入りのケーキを焼いていらしゃる
曽根原ユカさんのお店です。
木の風合いがやさしい雰囲気の店内はテーブル席が28席。
ギャラリースペースにはオーナーのご主人でプロスキーヤーの曽根原忠さんの作品が常設されています。
戸隠の自然風景を中心に、季節ごとに入れ替えながら展示しているそうです。
戸隠牧場内で唯一のカフェということで、人気のお店。
2004年にオープンし、間もなく10年目を迎えるフルーリーさん。
ケーキやそばソフトなど、カフェメニューも人気ですが、
今回はランチタイムのおすすめメニューということで、
そば粉入りのオリジナルピザ(直径27cm)1300円(そば粉の有無は選択できます)をいただきました。
桜のチップで自家薫製したベーコンと、戸隠産のトマト、タマネギ、ピーマンにチーズがたっぷり。
バジルの香りが食欲をそそります。
クリスピータイプの薄い生地は、サクサクの食感。
1割ぐらい入っているというそば粉の風味が、香ばしくて美味!
ピザは全部で6種類、フルーリー特製スパイシーカレーや、パスタなどもあり、
ご家族やお仲間なら、数種類を取り分けて食べるのも楽しいですね。
そば粉入りの焼き菓子(各400円)はお土産にぴったり!
戸隠山と高妻山の登山記念バッチもお求めいただけます。
オープンテラスで山を眺めながら、一服するのも気持ちよさそう!
犬連れのお客さまも安心です。
カフェ フルーリーの営業は5月1日~11月3日の期間限定(不定休)。
10時~16時半までです。
夏休み、戸隠キャンプ場や牧場へお出かけの際は、
ぜひお立ち寄りください!
2013年06月25日
戸隠でガーデンカフェ体験。

こんにちは。山々の緑が日増しに濃くなり、観光案内所では夏休みの混雑状況や登山の問合せが増えてきました。
今日は、神社でも、お蕎麦屋さんでもなく、戸隠でお茶をしながらゆっくりと時間を過ごしたい方にとっておきの場所をご紹介します。
宝光社地区の手前(バードラインと県道76号線の分岐点南側)、そば畑や雑木林に囲まれてひっそりとたたずむ別荘風の建物があります。
建物の正体は戸隠の自然と花が大好きなオーナー、南美千代さんが営むガーデンカフェ 花伝舎(かでんしゃ)。
一見すると、お花に囲まれたテラス付きのカフェですが、テラスの向こうには広大なガーデンが広がっていました。
敷地の広さはなんと4000坪!耕作放棄地になっていた農地と雑木林を利用し、地形と植生を生かしたガーデンは6つのエリアからなっています。
まずは季節毎に花が楽しめるフラワーガーデン。
園内は白系の花、パステルカラーの花、ビタミンカラーの花など、ゆるやかにゾーニングされ、それぞれのゾーンの中でも花同士がセッションするように、工夫して植えられています。

色とりどりの花々を前に、はじめはきょろきょろしてしまいましたが、
ひとつひとつをよく見ると、個性があっておもしろい!
こちらは、葉が羊の耳に似ている”ラムズイヤー”。
ネギの仲間、アリウム。
涼しげなカンパニュラ。
今年は少雨の影響で、株の育ちがよくなく、背丈が伸びないまま花が咲いているとのことですが、寒い長い冬を乗り越えて、たくましく花を咲かせた草木。
その生命力に感動!
せっかくつぼみをつけたのに、花を咲かせる前に豪雨等で折れてしまう株もあり、自然界の厳しさを学ぶこともできます。
日差しをいっぱいに浴びた花の園の後は、カラマツ林の中のシェードガーデンへ。
木道沿いには、数百株の水仙が植えられ、4月下旬には一帯が白や黄色に彩られるそうです。
カラマツの小径を抜けると、しっとり静かなサイレントガーデン。
白樺の下のベンチ。何も考えず、ぼーっと座ってみたいですね….。
見晴らしのよい高台から下を見ると、サークル状のハーブガーデンが。
ブルーキャットミント、オレガノ、タイム、セージ、カモミールなどなど、料理やスイーツ、お茶に使うハーブがたくさん花を咲かせていました。
もともと自生していた草木が素晴らしく調和しているのが、花伝舎ガーデンの最大の魅力。
花が好きで、「ターシャの庭」に憧れ、独学でガーデニングを学んだ南さん。
この土地と巡り合い、自然の草木を生かしながら、色を加えたり、耐寒性のあるものを調べては試し、失敗を重ねながらも、10年ほどかけて今の姿になったそうです。
こちらは満開のヤマボウシ。
実をたわわに実らせた桑の木。
珍しいヤマナシの木もありました。
お隣のそば畑の借景も見られるブルーベリー園の隣は店舗と直結するキッチンガーデン。
減農薬、有機栽培で、採れたての野菜をそのまま、お客さまに提供しています。
ということで、お待たせしました「花伝舎ランチ」。
この日は採れたてのレタス、ルッコラ、クレソンなどがたっぷり入ったサラダに、新タマネギとチキンのマリネ(フェンネルを添えて)、国産豚肉のウィンナとベーコンのアスパラガスソテー、ミネストローネスープ、パン(十穀米にもできます)、ドリンク(コーヒー、紅茶、ハーブティー、ジュース)が付いて1280円。
新鮮な野菜は、そのものに甘みがありますが、オリーブオイルベースのドレッシングをかけると更においしさUP!
アスパラとベーコンは憎らしいほどの相性。
さっぱりとした鶏肉マリネとフェンネルの香りのハーモニーも最高でした!
さらに、この時期のおすすめということで、アスパラマフィンをいただきました。
キッチンガーデンで採れたアスパラガスと、ベーコン、豆、チーズがトッピングされたお食事系のマフィン。
これひとつでもかなり食べ応えがあり、お土産にしても喜ばれそうです!
マフィン単品は1個300円。ランチセットはサラダとスープが付いて850円です。
食後はハーブティーでまったりと。
この日はカモミールにアップルミントと紅茶が少々入ったブレンドでしたが、その香りのよさに、午後の仕事も忘れて昼寝したくなるほどリラックスしてしまいました。
テッセンや野バラが満開を迎え、これから7月から8月にかけては山ユリ、9月はコスモスが見頃を迎えます。
7月にはブルーベリー園のブルーベリーも収穫時期を迎えます。
鳥や虫の音を聴きながら、おいしい野菜と美しい花々を堪能する、非日常のティ&ランチタイム。
ぜひ一度お試しください!
花伝舎の営業は4月下旬〜11月中旬(雪の状況によって)の10:00〜17:00。
カフェのご利用のお客さまは入園料無料です。
2013年02月16日
スキー場のお楽しみ。

こんにちは。
晴れた日には鳥たちの囀りがきこえ、春が確実に近づいていることを感じる季節になりました。
先週の三連休は、好天に恵まれ、スキーやスノーボードなどを楽しまれた方も多かったのではないでしょうか?
我が家でもスキーを覚えたての4歳の娘につられ、戸隠スキー場へ行って参りました。
お昼前のスキー場は、ファミリーからシニアまでカラフルなスキーヤー、スノーボーダーで大賑わいでした。
5年ぶりにブーツを履いて、いざリフトへ!と意気込んだ母さん。
しかし、ビンディングがゆるゆるで、父さんが応急処置を試みるもNG!
無理に滑っても怪我の元なので、潔くあきらめ、1歳のチビとキッズパークへ。

この日はちょうどトガッキーとじゃんけん大会の日(第1・2・4日曜日14時~)。

初めてのゲレンデ、初めてのトガッキーに半べその息子でしたが、
そりに乗って(乗らされて)刺激的な時間を過ごしました。
そのせいか夜泣きしましたが


周りには赤ちゃんを抱っこしたり、おんぶしているお母さんがちらほら。
シャルマン戸隠、ゲストハウス岩戸には専用の授乳スペースもあり、安心です。

ゲストハウス岩戸には託児所nin ninがあります。

広々とした暖かい部屋で2名のベテラン保育士が8名までのお子様(1歳6ケ月以上)を保育。
土日祝日を中心に利用され、リピーターのお客様が多いそうです。
ウィークエンドは大盛況のシャルマン戸隠。
戸隠ならではの手打ち蕎麦、信州アルプス牛を使用した特上ステーキ丼など魅力的なメニューがたくさんありますが、
今回は人気のスープカレー トマト風味(1200円)を頂きました。

あつあつのスープからはバジルのよい香りが漂い、
口に含んだ瞬間、トマトの酸味と甘みが広がります。
ごろごろと入った温野菜と、柔らかい骨付きのチキン、
サフランライスを全部平らげる頃には体もぽぽか大満足。
調理スタッフの方に、鶏肉の柔らかさの秘密を伺うと、圧力鍋で45分間煮ているとのことでした!
そして、デザートに目がない私。

こちらはそば粉スポンジのケーキ(単品450円。ドリンクとセットで600円)。
キャラメル風味のクリームの下はそば粉とくるみが入ったふわふわのスポンジになっています。
上に乗ったクルミが芳ばしく、おいしさを引き立てていました!

この他にも、信州産りんごや、戸隠高原産花豆を使ったケーキやタルトなど、
数種類のケーキはいづれもカフェ・フルーリーさんの手づくり。
コーヒーブレイクをゆっくり楽しみたいならランチタイムが終わった15時以降がおすすめです。
娘はこの日、初めてクワッドリフトに。
父さんと一緒に緩やかな斜面をゆっくりと降りてくる姿は、着実に上達している様子。
今回は実現しませんでしたが、「お母さんへたっぴー」と言われる日も近いでしょう…。
戸隠スキー場では、毎月第3日曜日が「スキーこどもの日」。
小学生以下はリフト料金無料です。
次回は2月17日、3月17日。
まだ「魔法の粉雪」を体験していない方、ぜひお出かけください!

続きを読む
2012年12月17日
戸隠の甘いもの。(その3)

こんにちは。気がつけば師走も半ば。
戸隠では今月初めの寒波により、雪との共存生活が始まっております。
降雪、除雪、融雪、凍結また降雪…冬将軍との追いかけっこはこれから3月下旬まで続きます。
吐息も凍るような寒い日でも、温かいコーヒーを飲みながらほっと一息できれば、幸せですね。
ということで、お待ちかね!「そばスイーツ」シリーズ第3弾をお届けします。
今回訪れたのは、戸隠中社地区の老舗喫茶店「喫茶ランプ」。
店内の本棚には谷川俊太郎さんが選んだ100冊の詩集、
くさのだいすけさんが選んだ200冊の絵本があり、
詩と絵本のお店として、おなじみの方も多いでしょう。

薪ストーブとランプと温かいコーヒー。
このお店には、冬がよく似合います。
じっくり煮込んだ特製インドカレーもおすすめですが、
そばスイーツとして今回ご紹介したいのが、そば粉の焼き菓子「サラザン」です。

しかも、使用しているそば粉は100%戸隠産!
前々回にご紹介した戸隠で商売を営む有志の会「つちの子会」が運営する畑で収穫したものだそうです。
外はサックリ、中はしっとり。
口に含んだ瞬間にバターの風味とそばのやさしい甘みが広がります。
コーヒーやお茶との相性は抜群!
箱詰めにしてお土産として買われて行く方も多いそうです(1個150円)。
(賞味期限は焼き上がりの日から3週間程、通信販売はしていません)
素敵なアンティークのランプが複数吊り下る店内。

以前は貸し切りイベントやお客様の要望に応じて灯を入れていたということですが、
残念ながら昨年の長野県北部地震以来、安全のためにディスプレイのみにしたそうです。

お菓子やケーキを焼いているのはオーナーの娘さん。
お子様連れのお客様がご来店の際、時間が空いていれば、
サービスで絵本の読聞かせをしてくださるそうです。

戸隠神社ご参拝や戸隠スキー場のお帰りに、戸隠ならではのスイーツをお供に、
静かでゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょう?

2012年11月12日
戸隠の甘いのもの。(その2)

こんにちは。
立冬を過ぎ、ますます日暮れが早くなってきました。
昼が短いこの時期は、つくづくお天道様のありがたさを実感します。
お天道様といえば、天照大神。
ご存知のとおり、戸隠神社には天照大神を天岩戸からお出しする際に活躍した神々が祭られています。
奥社には無双の神力を持つ天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)、
中社には知恵の神様、天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)、
火之御子社には舞楽芸能の神様、天鈿女命(あめのうずめのみこと)です。
それぞれの所以についてここでは細かくご紹介しませんが、
これから迎えるウィンターシーズンは、
雪と静けさの中、神様の気配を感じるにはちょうどよい季節かもしれません。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は前回ご好評いただいた
「そばスイーツ」シリーズ第2回です。
そば祭り真っ最中で連日大賑わいのそばの実さんにお邪魔しました。

契約栽培農家から仕入れた玄蕎麦を石臼引きで自家製粉しているこだわりのお蕎麦屋さん。
お目当ては、個人的に以前から気になっていたそばチーズケーキ(450円)です。

スポンジ部分にはふんだんにそばが練り込まれ、
甘さ控えめでふわふわのチーズとのハーモニーが絶妙!
普段はスポンジ部分を残す4歳の娘が、スポンジもろともきれいに平らげていました(笑)。
ケーキは戸隠牧場内のカフェフルーリーさんに直々に依頼して製作してもらっているそうです。
カフェフルーリーさんは冬期は牧場とともに休業中ですので、来春改めてご紹介したいと思います。
こちらは、急遽追加注文した「本日の一品」そばしるこ(680円)。

そば粉と一緒についたお餅は滋味深い味わい。
つぶあんもまろやかな甘みでほっこり温まりました!
お蕎麦をいただいた後にお茶と甘味でほっと一息。
これからますます寒くなる戸隠での贅沢な温まり方、おすすめです!