2015年04月29日

戸隠の花回廊をゆく。


こんにちは。昨日は戸隠でも春を飛び越えて一気に初夏の陽気。突然の気温上昇に身体と頭がついていかれないようですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて、いよいよゴールデンウィークに突入icon12当協会でも戸隠観光の拠点として、中社宮前に「戸隠観光情報センター」をオープンする運びとなりました。

センターの観光案内部分は本日仮オープン。パンフレットの閲覧だけでなく、手荷物のお預かりや、コーヒーブレイクにもお使いいただける空間として準備中ですので、準備が整い次第、詳しくご紹介します!

今回は、この時期ならではの花回廊のご紹介。
バードラインから宝光社へ入る少し手前を左折(県道76号線)し200mほど南下したところにあるコテージガーデン花伝舎。冬季休業を経て先週23日に営業を再開したばかりですが、オーナーの南さんから、「今ガーデンのスイートバイオレットがすごくいいからぜひ見に来て」とご連絡をいただき、「スイートバイオレット??」と思いながら早速出かけてきました。
そして見た光景が、冒頭の写真。
スイートバイオレットとはニオイスミレ。カラマツの小径にスイセンの黄色とニオイスミレの紫が絶妙にマッチ!鼻炎の鼻でもしっかりと感じる甘い香りに、感激しましたface05カラマツ林の向こうには残雪の戸隠連峰もチラリ。この時期にしか出会えない絶景です。

その名のとおり、香水の原料ともなる香り高いニオイスミレ。

よくぞ戸隠の冬に耐え、こんなに美しく咲いてくれたかと思うと、可憐な花々が愛おしくてたまりません。
こちらは、チューリップの原種。一般に出回っているチューリップの半分ぐらいの背丈で、清楚な印象です。

ノネズミが来て球根を食べ荒らす被害を乗り越えながら、手入れが行き届いたガーデンは、歩くだけで、とても癒されます。
スイセンとニオイスミレのセッションが楽しめるのは5月初旬頃まで。ガーデンのみ入園は入園料300円。ランチやお飲物をいただくと入園料はフリーで楽しむことができます。
越水ヶ原や戸隠森林植物園戸隠キャンプ場入口(さかさ川遊歩道)のミズバショウも日当りのよい場所から徐々に大きくなり、白い花を咲かせています。

善光寺御開帳戸隠神社式年大祭のご参拝と合わせ、ぜひ戸隠の花回廊めぐりもお楽しみください。
  


Posted by toga at 01:38Comments(0)自然カフェ

2015年04月22日

神仏とのご縁をつなぐ春の旅


こんにちは。降ったり、止んだり、日が差したり。気まぐれな春のお天気が続きますが、一雨毎に草木が伸び、アサツキやノビル、コゴミなどの山菜が食卓に上がる時季となりました。
戸隠神社の沿道には約10kmに渡ってしめ縄が張られ、いよいよ来週からの大祭に向け、一層浄められた戸隠です。

ご存知のとおり、善光寺では4月5日から御開帳が行われていますが、皆様はもうお参りされたでしょうか?
先週は戸隠観光協会も善光寺御開帳奉賛会の一員として、長野駅に特設された御開帳案内所のお手伝いをさせていただき、七年に一度のご盛儀の賑わいを肌で感じて参りました。

外国人の観光客の姿も多く、片言の英語を使ってのご案内は脳のよい刺激になりましたicon14

週末には子どもたちを連れて善光寺詣で。
雨だったせいか、混雑は少なく、回向柱にもすぐ触れることができました。
ご印紋をありがたく頂戴したあと、外陣から前立本尊を拝観(内陣は45分待ちでした)。
七年に一度のご縁を結ばせていただき、一仕事を終えた気分に。

善光寺の宝印である御印紋は牛王宝印(ごおうほういん)、牛王噞印(ごおうけんいん)、往生決定(おうじょうけつじょう)があり、それぞれ錦の布で包まれ三判を併せて額に押していただけます。これによって極楽往生が保証されるということはご存知のとおり。俗に「ごはんさん」と呼ばれ、人々に知られてきましたが、ごはんさんは五判あり、善光寺に三判、戸隠神社に二判あるということをご存知でしょうか?

4月26日から始まる戸隠神社式年大祭では、宝光社にてこの御印文を拝戴(はいたい)できます。
戸隠神社にある一判は「戸隠山宝印」という九頭龍さんのお札の象徴、もう一判は胎蔵界大日如来の種字(梵字)を刻んだ御札ということです。善光寺の三判は来世、戸隠神社の二判は現世の御利益があるとのことで、ぜひ、善光寺と戸隠神社の両詣をしたいものです。 (参考文献:戸隠神社 社報1月5日号)

さらに、今回の御開帳期間中には北信濃の巡礼地を周遊する企画「三大パワースポット巡り」のスタンプラリーが行われています。
善光寺大勧進前では巡礼台帳やグッズ販売のテントが設置されていました。

大勧進護摩堂の不動明王、戸隠神社の九頭竜大神、飯縄神社里宮の飯綱大権現のキャラクターが描かれた台紙に各所で宝印をもらい、3ヶ所揃えると記念品をいただけるというもの。
台紙は1,000円(巡礼御守り付)。大勧進のほか、戸隠神社中社、飯縄神社里宮(平日10時~16時、土日祭日9時~16時)、飯綱高原観光協会で販売しています。

善光寺から、飯綱を経て、戸隠への巡礼の道は、古来多くの参拝者が歩んだ道。ぜひ、この機会に巡ってみてはいかがでしょうか。

善光寺からの帰り道、大門にオープンしたチビッ子忍者村の大門店、「忍者大門」へ立ち寄りました。

多種多様な忍者グッズ、おみやげ物のほか、忍者気分を味わえるボルダリングの壁、手裏剣の的当(有料)もできて、子供は大喜び。


手裏剣をイメージした最中でアイスクリームをサンドしたスイーツ「もなもっち」は380円~(写真はチョコレート味)。

底にお餅が入っていて、とても食べ応えがありました。

4月25日からは善光寺と戸隠神社を繋ぐ、祈願ライナーバスも運行されます(前日15時までの予約制)。
数えで七年に一度の善光寺御開帳と戸隠神社式年大祭。神と仏に出会う旅にぜひお出かけください。















  


Posted by toga at 06:04Comments(0)戸隠神社周辺観光

2015年04月13日

戸隠カフェに新風ひらり。


こんにちは、温かだった週末から一転、昨日はみぞれが降り、タイヤを履き替えた戸隠人たちをハラハラさせました。
とはいえ、花々が咲き、新緑が芽生える季節はすぐそこまで来ています。お天道様のパワーに、期待しますicon01

4月26日からの戸隠神社式年大祭を控え、冬の間休業していたお店も、続々とオープンし始めました。
ということで、今回は戸隠古道の玄関口、一之鳥居苑地からもほど近いCafe Cembalo(カフェチェンバロ)さんを訪れました。

「歩み入る者にやすらぎを 去り行く人にしあわせを」
をモットーに、オーナーの神倉さんご夫妻が自然豊かな戸隠の地で生活する手段としてカフェを開いたのは1977年。
今でこそ定着した「カフェ」という言葉ですが、戸隠にはそば屋以外の飲食店がなかった時代のこと。
アメリカから輸入されたというログハウスの店舗は、当時はハイカラと思われたことでしょう。


「みえない力に導かれてここまできた」と振り返る神倉恵子さんですが、子育てをしながら、出会いや別れを積み重ねたカフェは、オーナーの思いのとおり、初めて入っても温かさと安らぎを感じられる素敵な空間です。


今シーズンのチェンバロは、新鋭シェフの白石翔士さんが腕を奮っています。

フランスでパティシエの修行をされ、帰国後は神倉さんの息子さんが名古屋で営むレストランブラッセリーブルゴーニュで経験を積まれたという白石さん。まだお若いですが、大変落ち着いた物腰で、料理のセンスもよく、お客様にも好評だそうですicon12

コンセプトは「身体に優しいナチュラル素材のスイーツや料理と香り高いお飲みものを バロック音楽の流れる空間で」
飯綱高原の麓で無農薬の野菜を作られている農家さんから仕入れた新鮮な野菜を使ったパスタ、ブルゴーニュ仕立ての天然酵母のフォカッチャ、スイーツにお飲み物がセットになったランチがお楽しみいただけます。

また、これからの季節、山菜や旬の野菜を使ったキッシュなどのメニューも準備中だそうです。

チェンバロの人気メニュー、メレンゲとアイスクリームのエスプレッソ風味(お飲物とセットで864円)をいただきました。

縦に切っていただくと、エスプレッソの香りとバニラアイスの甘さ、さくさくのメレンゲが一度に楽しめて、全部食べてしまうのがもったいないくらいface05添えられたイチゴの爽やかな演出も絶妙です!

コンサートや詩の朗読会など、これまで数々の著名人を招いてのイベントも催されてきたチェンバロ。
今シーズンもお楽しみの企画があるそうです。4月18日(土)はスウェーデン風パンケーキの講習会と山中和子さんのピアノ演奏会♪
ご予約お問合せはカフェチェンバロ(090-7245-3450)まで。

七年に一度のお参りの後に、ぜひくつろぎの時間をお過ごしください。




  


Posted by toga at 16:08Comments(0)戸隠人カフェ

2015年04月03日

「魔法の音楽の夕べ」レポート


こんにちは。
春雨とともに新年度がスタートした戸隠。3月27日には全国で32番目の国立公園として妙高戸隠連山国立公園が制定され、新しい時代の幕開けでもあります。
春の日差しが嬉しい反面、花粉症にとっては辛い季節。せっかくのお天気でも思い切り深呼吸できないのが残念ですicon11

たくさんの雪に恵まれた戸隠スキー場の今シーズンの営業も残すところあとわずか。
今回は、先日(3月28日)に戸隠スキー場内レストランシャルマンで行われた『魔法の音楽の夕べ』のレポートです。

3回目となる夜のスキー場でのコンサート。名残の雪の下、ワインとおつまみをいただきながら、気軽に音楽を楽しもうという戸隠ならではのイベントです。
地元の方を中心に50名程のお客様が集いました。


開演に先立ち、極意憲雄協会長の乾杯の発声。新国立公園の制定も併せてお祝いしましたicon12

今回は「箏(こと)とフルートの饗宴」ということで、ゲストは長野市在住の箏奏者小林多佳子(雅貴世)さんとフルート奏者の宮岡由美子さん。

一曲目は宮城道雄「春の海」♪
一見すると和洋折衷の組み合わせですが、箏の華やかな旋律とフルートのやさしい音色のハーモニーはまさに”魔法の音楽”。
スキー場の食堂の雰囲気も一気にコンサートホールに様変わりしました。

西洋の楽器であるフルートですが、宮岡さんは曲目によっては尺八のように弾くとのことで、確かに目をつぶっていると尺八の響きにも聴こえてくるから不思議です。

生田流の正派邦楽会師範としてご活躍の小林さんは県内各地はもちろん、海外でも演奏されたことがある実力派。


後半は東日本大震災の復興支援ソングとしておなじみの「花は咲く」、「早春賦」などお客様も一緒に口ずさめる曲目もあり、
舞台と客席とが一体になった音楽空間が生まれました。

おつまみとはいえ、シャルマンのシェフが振舞った料理も大好評face05

雪景色に、心地よい音楽、おいしい料理。五感が満足した充実の一夜でした。







  


Posted by toga at 10:58Comments(0)文化イベント