2014年04月30日
戸隠が大山桜の名所に!?
こんにちは。いよいよゴールデンウィークに突入ですね。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
標高1200mの戸隠高原ではミズバショウの花がまもなく見頃を迎え、これから二輪草にカタクリ、そして新緑が楽しめる、最高のシーズンです。
戸隠牧場のオオヤマザクラの古木の見頃は5月中旬頃(写真は昨年のもの)。開花が楽しみですね


先日、4月19日にはこのオオヤマザクラの実生を種木として植樹するイベントがありました。
一昨年から始まった「戸隠大山桜プロジェクト実行委員会」による5ヶ年計画で、戸隠高原を大山桜の名所に育てようと
5年間で500本の植樹を行う計画です!1本1万円でオーナーを募集し、毎年春と秋に植樹を実施します。
お手植えできない方は委託していただき、記念のネームプレートをかけさせていただきます。
実行委員長はご存知、山の庭タンネの里野龍平さん(写真左の青い作業服の方)。
この日は里野さんが育てた6〜7年目の若木25本を、県内外からの参加者15名程でお手植えしました。
7年目ぐらいの桜は、個体差はあるものの、ちょうど花を咲かせるホルモンが整う頃で、来シーズンは花が咲くだろうとのことです。
下界は上天気でしたが、標高1300m近い戸隠牧場は、厚い雲に覆われ、吹く風に手がかじかむような寒さ

それでも、皆さん思い思いにお手植えを楽しんでいる姿が印象的でした。
生まれ育った戸隠の地に何かを残したいという年季の入ったご夫婦、戸隠が大好きというご家族、戸隠ファンのグループの30周年に因んで3本植えるというパーティ、愛娘の誕生記念にと、生後6ケ月の赤ちゃんを連れて来てくれた一家...


ネームプレートをかけて、記念撮影

皆さまお疲れさまでした!
この木が大きくなる頃には子供たちも大人になって、私たちはもういないかもしれません。
戸隠高原の自然がそのままに残され、桜の名所となって更に多くのお客さまに癒しをもたらしてくれますように。
夢とロマンあふれる大山桜プロジェクト、皆さまの応援、よろしくお願い致します!
戸隠キャンプ場は明日5/1〜オープン。戸隠牧場にはもう少し温かくなった6月中旬頃動物達がやって来ます。
こちらもお楽しみに!
2014年04月09日
手づくりを楽しむ山の暮らし(2)
こんにちは。新年度を迎え1週間が過ぎましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
この時期は特に寒暖の差が大きい戸隠。冬の間毎日欠かさずに履いていたスパッツを今日は履かずに出社したところ、足下が寒くて覚束ない状況に...

さて、春の日差しを受けつつも風の冷たさが憎い週末。信州名物味噌づくりのお誘いを受けて、子連れで体験してきましたので、ご紹介します。
会場はこのブログではおなじみ「戸隠ゆったり庵」さん。ゆったり庵の諏訪さんご夫妻が関わっておられるNPO法人地球環境フォーラム長野の事業の一環ということで、発酵にまつわる勉強会を兼ねて、1人3kgの味噌を仕込みます!
9時過ぎに到着すると、既に諏訪さんが早朝から仕込んでくださった無農薬栽培の大豆が野外に作られた竃のお釜の中で待ち構えておりました。
2〜3時間ほど煮て柔らかくなった大豆はそのまま食べても甘くておいしい

これを回転軸のついた大豆つぶし機に投入します。

みるみるうちに、お豆がミンチ状になって出てきました。
つぶした大豆はビニールシートの上に広げ粗熱を取ります。
大豆をつぶしている間に、室内では米麹をスタンバイ。固まりをほぐし、半量の塩を混ぜます。
諏訪さん手づくりの米麹はほんのり甘い香り。ほぐしながら味見といいつつ、麹を頬張る娘...。

ちゃっかり甘酒も頂きました

そうこうしている間に、大豆挽き作業が完了し、いよいよ麹と大豆を混ぜて捏ねる作業に。
ある程度混ざったところで、味噌だねを中心に集め、山にします。
山を少しずつ崩し、手元で捏ねて、再度中心に集めるという作業を3回繰り返しました。
最後は団子状にして、たたき、できるだけ空気を抜きます。
固くしまったところで、重さを計り、底に塩をまいた容器に詰めていきます。小さい手もお手伝い。
最後に上から塩をまいて仕込み完了!多勢で作業したせいか、意外と早く終わりました


この後、表面に和紙を敷いて蓋をし、日の当たらない風通しのよい場所で保管します。
土用の頃に蓋を開けてカビが生えていないかチェックし、年末頃から食べ始めるとちょうどよいそうです。
こどもと一緒に捏ねたお味噌、どんな味になるかお楽しみ

そして、労働の後のお楽しみは、ゆったり庵女将の諏訪幸枝さん手づくりの発酵食をつかったワンプレートランチ

酵素玄米のお赤飯、具沢山のすいとん、ふきみそ、ふきのとうとよもぎの天ぷら、白菜ステーキ、塩麹漬けのお豆腐、甘酒で煮た黒豆...
一品一品、手をかけて作られた料理は、滋味にあふれ、体が喜ぶご馳走でした。

日本人の昔ながらの知恵である発酵食を取り入れて生活していればアレルギーや、病気にも負けない体になると語る諏訪さん。
お米のとぎ汁も捨てずにとっておいて、砂糖と塩を入れて発酵させれば、食器洗い用の洗剤になる等、興味深いお話ももりだくさん。
今は子育てと仕事で手一杯の日々ですが、それを言い訳にせず、こどもが小さい今だからこそ、手をかけ、心をかけて生活したいなと、居ずまいが正されるような教えをいただき、感謝の休日でした。
2014年04月08日
戸隠50年雪上金婚式レポート
こんにちは。水芭蕉の見頃を問い合わせる電話が鳴り続く日々となりました。
おかげさまで50周年を迎えた戸隠スキー場も先週末でクローズ。
今シーズンは2月の2回の大雪にもめげず、様々な開場50周年記念イベントが行われましたが、その集大成として3月29日(日)に行われた嘉日一夜(かじついちや)雪上金婚式の様子を写真とともに振り返ります。
開場50周年の戸隠スキー場と同じく、結婚50周年を迎えるご夫婦を募ったところ、県内外から12組のご夫婦から参加お申し込みがありました。
その多くは、戸隠が好き、スキーが好きという方々。
素晴らしい晴天に恵まれたこの日。スペシャルゲストは、昨年80歳で3回目のエベレスト登頂に成功された冒険家・三浦雄一郎さん!

三浦雄一郎さんと金婚者の記念滑走の前に、戸隠神社の神主がゲレンデを清める修祓の儀式。装束を来た神主のなめらかな滑走に、開場が湧きました。
続いて、結婚行進曲をBGMに三浦雄一郎さんがリードする記念滑走のご一行がゲレンデから金婚式開場へとシュプールを描きました。
三浦さんは戸隠スキー場開場当時に、難関コースを直滑降した記録があるそうです。
金婚者の方の年齢は70代〜80代まで。年齢を感じさせない、安定した滑走に天晴


三浦雄一郎さんと神主のツーショット。

ゲレンデの下に設けられた開場からは戸隠連峰と高妻山がくっきり見え、神々も祝福しているかのようです。

戸隠神社の神主のお清めを受ける参列者。

長野雅楽会により、舞楽と奏楽の特別奉納。
祝賀の演目「蘭陵王」が舞われ、開場を魅了しました。
そして、金婚者による玉串奉納。
50年の歴史を育んで来たご夫婦は参拝の姿も意気があっていて美しいと感じました

戸隠スキー場開場50周年記念実行委員会委員長から参列者への記念品贈呈。
戸隠竹細工の花籠と戸隠名菓が贈られました。

「長寿の長野県にふさわしい金婚式。おめでとうございます」と祝辞を述べられた三浦さん。
参列したご夫婦からは「若い頃遊びに来たスキー場での金婚式で感無量」や、「記憶に残る素晴らしい一日」
「また夫婦そろって戸隠を訪れスキーを楽しみたい」と感激の声が聞かれました。
戸隠らしさが凝縮した、世界に類をみない雪上金婚式。
何よりも、長い月日をともにしたご夫婦の活力と仲むつまじい姿が素晴らしく、祝福に集まった人々とともにパワーをいただきました。
嘉日一夜。第二部はシャルマン戸隠で「魔法の音楽とスキーの夕べ」と題し、三浦雄一郎さんの講演会・関口仁さんの和太鼓・楽演団五束六文のライブが行われました。三浦雄一郎さんのお話に200人を超える聴衆が聴き入り、賑やかな一夜となりました!
第二部の様子はこちら(戸隠スキー場ブログ)をご覧ください。