2015年08月24日
戸隠旬ウォーク〜スキー場トレッキング〜
こんにちは。子どもたちの夏休みが終わり、早いところでは秋そばの花が見頃となり、戸隠に秋がやって来ました。
秋雨前線の影響で、雲の多い今日この頃。8月21日(金)に行われた戸隠旬ウォークも、雨具を着てのウォーキングとなりました。

今回のガイドは戸隠小舎のご主人、佐々木常念さん。
冬はSIA デモンストレーターとしてスキー界で活躍され、夏はガイドや山岳救助のお仕事もされているマルチタレント的な戸隠人です。
今回は「瑪瑙山絶景トレッキング」と題し、戸隠スキー場越水ゲレンデから瑪瑙山の山頂を目指す予定でしたが、残念ながら瑪瑙山も、戸隠山も霧の下.....

ガイドさんの判断で、ガスに巻かれる危険の少ない怪無山を登り、中社ゲレンデ方面へ下りるコースに変更することになりました。
「こんなお天気の日ほど、笑顔でいきましょう!」という明るいかけ声とともに、出発!
ゲストハウス岩戸の横からゲレンデへ。
この辺りの標高は1310M。ススキやイタドリなどが成長して花開き、すっかり秋の様相のゲレンデです。
晴れていれば、戸隠連峰のパノラマが見える場所ですが、神坐す山は毎日見えるわけではないからこそ、神秘的でありがたい存在なのかもしれません

夏にしか見る事のできない貯水池。スキー場の雪が足りない時はこの貯水池の水を利用するそうです。
第4ペアリフトの終点を左手に見ながら緩やかな斜面を登ります。
冬には多くのスキーヤーで賑わうcafeやなぎらんの近くまで来ると、その名の由来でもあるヤナギランの群生を発見!
ゲレンデの下とは150Mほどの標高差があるので、夏の花とはいえ、まだ楽しむことができました。
そして、右側に進路をとり、林間コースへ。
ダケカンバの大木の前でシラカバとの違いを説明していただきました。ダケカンバはシラカバよりも高標高の地に生え、枝の先まで乳白色の樹皮で覆われています。シラカバは樹皮は白だけれど枝の先端は黒いとのこと。知らなかった〜!


ダケカンバの林を抜けると、怪無山の頂上(1549M)もすぐそこですが、だいぶガスも出ているため、頂上には行かず、「どんどん滝コース」を下ることに。
かつては滝があったのでしょうが、今はない「どんどん滝」コース。白樺の樹林帯に、クマザサとチシマザサ(根曲がり竹)が繁茂する登山道です。

雨なので鳥や蝶の姿もなく、静かな森を黙々と下りる一行。アブやハチなどに刺される恐れがないのがラッキーでした。
飯縄登山道との分岐点を過ぎると、右手にせせらぎが現れました。
「小川の小径」と言われる遊歩道。地区で独自の水道を持つ戸隠中社区の水源となる川です。

冷たく清らかな清流の脇には秋の風物詩・オオシラヒゲソウ(手前の白い花)が咲いていました。

小川の小径から中社ゲレンデへ。
中社区の水道施設に入る水を分ける分水嶺も見ることができました。
ヤマトリカブト(キンポウゲ科)

トチバニンジン(ウコギ科)

参加者の中に漢方薬の調剤をしている薬剤師さんがいらして、生薬の材料として用いるこの2つの草花に出会えた事をとても喜んでいらっしゃいました

中社ゲレンデを横切り、中社区の路地から横大門通りへ。

国の登録有形文化財にも指定されている宿坊極意(徳善院)に寄り道。
善光寺地震で倒壊した一ノ鳥居の石柱。

そして、それを運んだ修羅(そり)。建築に使う石材や木材を、雪のある時期に運び、負担を軽くしたという雪国ならではの知恵です。
霧の下の越水ゲレンデをスタートして約2時間。終点の戸隠神社中社大鳥居前に到着!

悪天候にもめげずに歩き抜いた10名の皆さま、おつかれさまでした!
ゴールする頃には雨が上がって空が明るくなり......雨男・雨女はだれだ?なんて話で盛り上がりました

この後、大鳥居の向かい側にある戸隠観光情報センターの無料休憩所にてお弁当をいただきました。
ロッヂぴこさんの鯖缶入りばら寿司弁当は、歩いた後の体に沁みるおいしさ

次回の旬ウォークは9月18(金)戸隠連峰の絶景リベンジなるか!?
皆さまのご参加お待ちしております!
2015年07月27日
戸隠夏日和〜飯縄山登山〜

こんにちは。陽光眩しく、セミの声が賑やかな季節となりました。
7月の第4日曜日は信州山の日、そして、2016年からは8月11日が「山の日」として国民の休日になります。
健康維持のため、また、最近ではスポーツ感覚でトレイルを楽しむ人も増えて、ますます注目されている山。夏に戸隠に滞在するなら、山の頂きに立って、達成感を味わってみてはいかがでしょう

ということで、今回は、長野市の最高峰でありながら、初心者でも比較的チャレンジしやすい飯縄山(1917M)の南登山道〜西登山道を取材してきました。
一ノ鳥居苑地駐車場〜南登山道入口
登山者用駐車場とバス停「飯縄山登山口」はこちら。トイレを済ませて行きましょう。
林の中は、いろいろな花が目を楽しませてくれます。
別荘地を抜けて、登山口へ。
南登山口〜南登山道
両側に狛犬が並ぶ石の鳥居の向こうが登山口です。
始めは樹々の根の間の狭い道を登ります。
飯縄神社奥宮のノ鳥居(木造)です。

少し先にある旧一ノ鳥居跡。深緑の樹々に包まれて、なにか神聖な空気が感じられる場所です。
標高1268M。この先、道標代わりに、十三仏が置かれています。十三仏とは、死者の七十七日から三十三回忌を司る仏。第一は不動明王。
飯縄山は成層火山。登山道にはごろごろとした岩が多く見られます。
〜飯縄山花図鑑〜
※画像をクリックすると拡大します
オカトラノオ(サクラソウ科)/一ノ鳥居苑地付近
ヨツバヒヨドリ(キク科)/一ノ鳥居苑地付近
イワガラミ(ユキノシタ科)/一ノ鳥居苑地付近
コオニユリ(ユリ科)/天狗の硯石付近
シモツケソウ(バラ科)/南峰ピーク付近
ハクサンフウロ(フウロソウ科)/南峰ピーク付近
登り口から約1時間程で、中腹の駒つなぎ場(標高1528M)に到着。少し開けた空間に、ベンチがあり、休憩に最適な場所です。
駒つなぎ場前の第十一阿門如来。
標高1550Mぐらいから、急な登りに入ります。

鎖場のある岩を越えると富士見の水場があります。晴れていれば、その名のとおり富士山が見られますが、この日は雲の中でした。
天狗の硯岩。ここもビューポイントです。
岩の上に坐す第十三虚空蔵菩薩(標高1692M)。
笹が繁茂する尾根線に出たら、南峰のピークまでもう一息です。岩がゴロゴロしていますので、浮き石に注意して登りましょう。
振り返れば、眼下には飯綱高原のキャベツ畑や大座法師池もよく見えます。
西登山道との分岐点(標高1850M)の少し先にある飯縄大権現の石祠と鳥居。ここから見渡すパノラマの景色も最高です

南峰〜飯縄山山頂
南峰のピーク(標高1909M)。下界から見えるピークはここですが、飯縄山の山頂はもう少し奥にあります。
飯綱神社奥宮。毎年6月5日に一ノ鳥居と奥宮で開山際が行われます。社殿内には天狗のお面が多数奉納されています。
携帯トイレブース。使用済みの携帯トイレの回収箱は登山道口にあります。
なだらかな稜線が続きます。戸隠越水地区の方々を中心に、定期的な刈り払いが行われているので、大変きれいで歩きやすい道です。ありがたいですね。
南峰のピークから約10分で飯縄山山頂に到着!
一ノ鳥居苑地からの所要時間は約2時間30分。学校登山にも最適な山。この日も多くの小中学生で賑わっていました。
山頂で食べるおにぎりは、いつにも増しておいしいはず

ここから北側に稜線が続き、霊仙寺山への縦走も可能です。
山頂〜西登山道(チビッ子忍者村奥登山口)
南登山道をそのまま下山すれば約2時間ですが、今回は中社方面への西登山道を通って下山することにしました。
笹に覆われた尾根線は戸隠連峰のベストビュースポット(トップ写真)。
岩がゴロゴロした道が続きます。かなり急なのでここを登るのは大変かもしれません。

どこまでも続きそうなカラマツ林。
1時間余り下ってきたところで、傾斜が緩くなり、道の先に木造の建物と鳥居が現れます。
萱ノ宮です。詳細は不明ですが、その昔、戸隠から飯綱大権現を拝む際の起点となった場所と思われます。
萱ノ宮参道と言われる真っすぐな道をひたすら下ります。
突き当たりを右へ曲がり、下に道路が見えれば、登山道口に到着です!!
瑪瑙川に架かるメノウ橋の手前に携帯トイレ回収ボックスがありました。
下山の所要時間は約2時間。「小学生でも登れる山だから」と侮って登ると意外と急なアップダウンに泣かされるかもしれません。
なるべく単独登山は避け、安全に楽しみましょう。
中社の登山口の近くには日帰り入浴施設の神告げ温泉があります。汗を流し、疲れた足を癒してから、戸隠神社中社をお参りするのもいいですね。
この夏、ご家族やお仲間とどうぞお山へ。きっと素敵な思い出ができるはず。

2014年09月22日
戸隠で乗馬体験

こんにちは。黄金色の稲穂が実った田んぼでは稲刈りが行われ、小学校では運動会。秋まっさかりの戸隠です。
休日が多い秋はイベントが盛りだくさん。
ですが、小さなお子さんがいるご家庭では、休みの度にお出かけ先に悩む方も多いかと思います。
お仕事の都合で、家族そろって休めないこともありますよね。
我が家もそのパターン

先週末は、家にいればけんかしてばかりの姉弟を解き放つべく、戸隠牧場へ出かけました。
青空の下、キャンプ場と牧場にはファミリーやカップルのお客さまがたくさん。
子供たちは昨夏の「戸隠で夏休み」以来の牧場に、大興奮!
馬の干し草置き場(写真手前)も新設されていて、馬との触れ合いがより楽しめるようになっていました。
馬といえば、今日の目的は乗馬体験

この看板も、目新しい!「チビッコ乗馬」の戸隠乗馬倶楽部はふれあい小動物園から100メートルほど坂を上った所にあります。
子供たちを乗せてくれるのは、ポーラスター(♂6歳、通称ポーくん)。
引き馬をしてくれるのは、前回の旬ウォークにも登場、山岳ガイドでもある村田幸恵さんです。

「足のツメが大きいね」という娘の疑問に、「お馬さんのツメは中指が大きくなったんだよ」と解説してくださっているところ。
(娘)「ツメが伸びたらどうするの?」
(村田さん)「ヤスリで研ぐんだよ」
(娘)「いたくないの?」
(村田さん)「人間のと同じで痛くないよ」
ポーくんの後から馬場に入り、踏み台に乗って、馬の背中へ。

初めてなのに、物怖じせず馬の背中にまたがった娘は、ポーくんと同じ6歳。
ただ、馬の年齢は人間の年に4をかけるということで、人間でいうともう24歳。働き盛りのお兄さんといったところでしょうか。
ゆっくりゆっくり歩いて、一周り約10分。
乗馬中も村田さんが緊張をほぐすおしゃべりをしてくれたようで、終始笑顔の娘。
感想をたずねると「たのしかった」の一言でしたが、貴重な体験だったに違いありません。
弟(2歳9ヶ月)の方は、「こわい、のらない」の一点張りで、ベンチに座って姉の姿をじっと見ていました。
村田さんいわく、男の子は小学生になるまでは9割方の子が乗りたがらないそうです。
性格の問題ではなく、動物としての本能が危険を伝えているのか、とにかく、慎重なんですね

乗せてもらった後は、草でお礼。長い草が好きということで、根こそぎ抜いてきたヨモギをあげる娘。
ポーくんは噛み切れない根っこの部分だけはちゃんと、口から出していました。
戸隠乗馬倶楽部の営業は10月13日(月祝)まで。
子供1,000円、大人1,500円で乗馬体験をお楽しみいただけます。
今日ご紹介したポーくんの他に、もう1頭(サラブレッド)の牡馬が交代でお相手してくれます。
ぜひお出かけください!
続きを読む
2014年08月04日
戸隠で気功入門
こんにちは、雷鳴とともに8月がスタートした戸隠です。宝光社の観光案内所は朝から五社参拝や鏡池へ向うお客さまが絶えません。
お盆を過ぎれば、高原の風は秋の気配に入れ替わります。数えるばかりの短い夏を、充分に楽しみたいものです。
さて、今回は「森の気功教室」のご紹介。今回も鏡池が舞台ですが、この季節は何度でも訪れて深呼吸したいスポットです。
鏡池のほとりのドングリハウス2階で、気功の基礎を教えているのは、戸隠在住10年のフランス人、シルビー・ジャコさん。長く信濃毎日新聞の特約ライターとして活躍し、現在は戸隠観光協会のアドバイザーであります。
気功について何の知識もなく、飛び込んだ私ですが、シルビーさんのアドバイスを受けながら、見よう見まねで体を動かしました。
まずは、準備体操的な動きから。
自分の手足をなでて「自分に触れる」ことや、
体の周りの悪い気を蹴っ飛ばし、自分の中のストレスも外に出す動きなどはわかりやすく、誰にでもできます。
基本姿勢は肩幅に足を開き、下腹部にある丹田(たんでん)に意識を集中し、少しお尻を突き出すような立ち方。この丹田に気を入れ、呼吸することが基本となります。その際、呼吸は軽く口を開けて行います。ヨガを長く続けている私は、どうしても鼻呼吸になってしまい、まず、口の緊張を解くことに気を使ってしまいました。

室内で30分ほどウォーミングアップをした後は、どんぐりハウス横の東屋の前で「ソラ気功」(勝手にネーミング)です。このときも、ほとんど見よう見まねの私。
はたから見れば滑稽でしかない動きだったと思いますが、大地の気を感じながら立ち、太陽や大気の気を体に取り込むための気功の動きは、とても気持ちよかったです。
ちなみに、大地の気を体に取り込む際は、足の湧泉(足底の中心より前方、第二第三指の骨の間にある)を意識して立つこと、
太陽の気を取り入れる際には、手のひらの労宮(第二・第三指の間、拳を握って中指があたる辺り)を意識するそうです。
視界には雄大な戸隠連峰と見渡す限りの森、鳥のさえずり、セミの声。鏡池の周りの緑の色が、雲間から差す陽の光で、七変化する様子が美しく、太陽の気、大地の気をたっぷりと感じることができました。
ツボや経絡についての知識も深いシルビーさん。
そもそも東洋の思想に興味があり、15年ぐらい前からセミナーなどに通い、気功を行うようになったそう。グリーンシーズンには自宅近くの一之鳥居苑地等で行うが多いそうですが、今年からはより多くの人に気功を紹介したいと、鏡池で教室を開くことにしたそうです。

シルビーさん曰く、気功のステップは3段階あります。
まずは「気を増やす」こと。自分を知るということが前提です。
その次に「気を集める」こと。
そして、最終段階として「自分を癒す、人を癒す」ということです。
丸く円を描く動きに意味があるのか、と尋ねると「人間はまるいでしょ。かくかくしていると動きもかたくなっちゃうからよ」とにっこり。その笑顔に癒されました。
続きを読む
2014年06月20日
戸隠旬ウォーク・新緑の池めぐりレポート
こんにちは。梅雨の前半戦はまとまった雨量がない戸隠。お百姓さんたちは空を見上げては畑に出る忙しい時期です。
さて、今回は6月13日(金)に行われた第2回戸隠旬ウォークのレポート。
前日は夜まで荒れ模様で開催も危ぶまれましたが、集まった14名のお客さまが晴れ男・晴れ女のだったのか、無事開催となりました。
本日のガイドは山の庭 タンネの二代目・里野晋吾さん。越水生まれ越水育ち、あるときは料理人、あるときは山岳レスキュー隊員、さわやかな笑顔が印象的なジェントルマンです。
戸隠キャンプ場ウェルカムハウスで顔合わせをし、タンネ特製のお弁当を各自リュックに詰め込み、出発です!
キャンプ場入口南側の駐車場から、念仏池へ。
その昔、高妻山を登った親鸞上人が発見し、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と念仏を唱えるとこれに応えるように池底の砂が噴き上がり、声を低くすれば勢いが弱まることからその名を付けられたという念仏池。
夏が近づくにつれ藻が増えていきますが、非常に透明度が高く、冷たい湧水です。
「みなさんでジャンプしてみましょう」ということで、里野さんの発声で14名+スタッフ3名がドシーン!
池の底から噴き上がる水に、皆さんから感嘆の声が上がりました。
念仏池を後に、一行は県道36号線に沿って種池を目指します。戸隠牧場を通って山側から入るコースも検討していましたが、前夜の雨で足下が悪いということでコース変更。それにしても雨上がりの緑は、一層鮮やかさを増し、目の保養になります。耳にはエゾハルゼミの声がシャワーのように降り注ぎます。

ゆっくり15分ほど歩いて市町村境界の大橋に到着。ここから先は上水内郡信濃町になります。ここから大橋林道を経由した黒姫山登山道(新道)があります。
さらに3分ほどで黒姫西登山道入口に到着。
足下は多少ぬかるんでいますが、登山道はしっかり刈り払いされていて、歩きやすくなっていました。

この道を通るのは一昨年12月の雪乞い祭りのお水取り以来2回目でしたが、雪も寒さもなく、新緑の山を歩くのは本当に清々しいです♪
15分ほどで種池の畔に到着。里野さんから取水口も出口もないのに枯れない池であり、古来この池の水を汲んで雨乞いの神事が行われて来たことが説明されました。種池の主といわれるのが「一かん龍王」で、戸隠神社奥社参道の入口にこの龍王を祀った祠があります。ちなみに毎年6月中旬の巳の日に種池祭が行われ、種池と奥社の祠で祝詞があげられますが、今年は6月16日に行われました。
皆さんが盛んにレンズを向けているのは....?
モリアオガエルの卵が入っている泡巣でした

既にオタマジャクシもたくさん泳いでいました。
種池は「生態系の豊かさ」を感じる場所でした。たくさんの動植物が共生しているエネルギーに満ちた池です。
丸っこい葉っぱで白い花が咲くヤブデマリ。
お茶で生菓子をいただく時に使うクロモジの若木。

皆さん思い思いに写真撮影を楽しんだり、水分補給をした後、次なる目的地「古池」へ向います。
笹が繁茂する道ですが、よく見ると、小さな花を咲かせた草があります。

ズダヤクシュ。「喘息薬種」と書き、読んで字の如く種子が喘息に効くことからこの名が付いたそうです。
10分ほど歩くと古池に到着!
穏やかな黒姫山と静かな池を前に、「うわ〜きれいー」、「いいところだねー」と皆さんから感嘆の声が上がりました。
古池は農業用のため池として作られた人口池、この辺りも戸隠高原と同様、鉄分が多く含まれる土壌で、水門付近には赤い錆が見られました。
古池の周囲は木道が整備されていて、気持ちよく歩くことができます。
池の西側にある湿地にはミズバショウの群落がありました。残念ながら木道が傷んでいて奥まで入れませんでしたが、アヤメも群生していて、とても眺めのいいところでした。やはりミズバショウの見頃も戸隠より1週間程遅いそうなので、戸隠で見逃した方はどうぞこちらへ

ジブリ映画に出て来そうな祠。何をお祀りしているのでしょうか?
木道の両脇には多様な花が咲き、お花が好きな参加者の方は、感激して立ち止まってはパシャリ(私もそのひとり)。
ベニバナイチヤクソウの群落。
レンゲツツジ。戸隠では見頃を過ぎましたが、古池では1週間程遅く見頃になるようです。
ユリ科のナルコユリ(中央の1本立っている茎)。7月頃鳴子のような花を咲かせます。

そして、今回のツアーの目玉でもあったミツガシワの群生地。
例年6月中旬が見頃となるミツガシワですが、今年は開花が1週間程早く、白い花は既に落ち、実だけになっていました。残念

落ち葉の中からニョキっと顔を出しているのはギンリョウソウ。葉緑素はなく、根から養分を摂る腐性植物です。
花を楽しみながら古池を一周して戻ってくると、水面を一列になって泳ぐカルガモの親子に遭遇。意外とスピーディーなので写真では撮れませんでしたが、とても癒される光景でした

池の畔の芝生の上でランチタイム♪雨雲の動きが活発で不安定な空模様でしたが、お弁当を広げる頃には運良く青空も出てきました

本日のガイド里野さん自らが作った山菜たっぷりヘルシー弁当!
ウドとシラスのきんぴらに、フキの煮物、メインはノアザミの牛肉巻き。山菜には出汁がよくしみ込んでいて苦みは少なく、とても食べやすく、皆さん「おいしい」といいながら食べていました

静かでゆっくりと時間が流れる古池で、優雅なランチタイムを堪能したところで帰路につきました。
往路も行きと同じ道なのでとても早く感じましたが、足はいい具合に疲れ、普段運動不足の方にとってはよい運動になったようです。
13時半過ぎに戸隠キャンプ場入口に到着。皆さま怪我もなく、楽しんでいただけたようです。
次回は7/25(金)鏡池と不動尊磨崖岩を巡る涼感ウォーキング。戸隠の知られざるパワースポットを訪ねます!
ご興味のある方はぜひお申し込みください。
2014年03月10日
「雪上戸隠参拝ウォーク」レポート(後編)
戸隠は今日も氷点下。朝から季節を間違えたかのような雪がしんしんと降っています。2月の大雪で、もう雪はうんざりという方もいるかもしれませんが、戸隠の冬に雪はつきもの。「雪上戸隠参拝ウォーク」の後半戦、どうぞお付き合いください。
越水ゲレンデを出発し、奥社の杜、戸隠森林植物園を通過し、鏡池入口のそばの実に到着した一行。
おいしい戸隠そばで腹ごしらえをした後、小鳥が池のある雑木林を経由して戸隠神社中社を目指します。
枝の間に熊棚(クマの餌場)がある木。幹にはクマの5本の爪痕が残っていました。上信越高原国立公園内にある戸隠高原はツキノワグマの生息地。こういう光景は珍しくありません。
スノーシューをいったん脱いで県道を渡り、戸隠神社中社へ参拝。このツアーの名称は「参拝ウォーク」なので、神社を外すことはできません!
手水舎の前で神職のガイドから手水の作法の講習を受け、冷たい清水で清めてから本殿へ。
中社の神様は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)。天の岩戸にお入りになった天照大神様にお出ましいただく方法を考えられた知恵の神様です。今年も受験生が多数訪れたことでしょう。

さて、ここから先は、観光客はもちろん、地元の人も滅多に歩いたことのない空間。中社青龍殿の後方から中社の杜へお邪魔しました。
目指すのは戸隠スキー場中社ゲレンデ。比較的空いているので、静かにスキーやスノーボードを楽しみたい方に人気です。

今回のツアーの目玉として、スキーやスノーボードを履かない方にも戸隠スキー場からの絶景を楽しんでいただけるように、特別にスノーシューを持ってのリフト搭乗が計画されました。が....あいにく、太陽は分厚い雲に覆われ、冷たい北風が吹き始めました。
中社第一ペアリフトでゲレンデを上ると、こんな景色。
晴れていれば戸隠連峰はもちろん、北アルプスや遠くに富士山まで見渡すことができる場所ですが、今日は残念。左側にうっすらと見えているのは鬼女紅葉が隠れたという荒倉山塊です。

瑪瑙山を前方に眺めながら、緩傾斜のゲレンデを歩いてゆくと、中社第2リフトに到着。リフトの係員は男前のお兄さんでしたよ

晴れていればこのリフトからの眺めも最高ということですが、残念ながら...

標高1549m、怪無山の山頂に到着!ここで再び、スノーシューを履いたご一行。林の中を下ってゴールのゲストハウス岩戸を目指します。
曇天の中ですが、大学のスキー部など多勢のお客さまが滑りを楽しんでいる中の移動。晴れていれば、こんな景色が見られたことでしょう。

さて、この後、ドリームコースと岩戸コースの間の林を下ったのですが...ゴメンナサイ!ショートカットを狙って急斜面を降りたら、新雪に足を取られ、撮影をする余裕がありませんでした


今回の取材では一眼レフとiPhoneを持参していましたが、iPhoneは気温が低すぎると(おそらく零下)電源が落ちてしまうということがわかりました(一眼レフもシャッター関係が不調になりました)。貼るカイロで温めてどうにか復活しましたが、次回は、もっと操作しやすいコンパクトカメラを持参したいと思います。
そんな反省を胸に、無事下山。すると、雲に隠れたはずの戸隠連峰が出迎えてくれました!

ガイドさん情報により、望遠レンズで除いてみると奥社参道杉並木や、奥社本殿の一部が見え、また感動

午後4時。予定時間を若干遅れてゲストハウス岩戸前に無事全員が到着し、お開きとなりました。
今回、スキー場開場50周年を記念して特別につくられたコース。実際歩いてみるとかなりハードな行程で、腰から下がだるい感じでしたが、参加者の方からは、「よい運動になった」とか、「普段は歩けない場所を歩けて楽しかった」とうれしい感想が聞こえました。
ゲレンデにはまだまだ新雪が降り、例年の3月とは思えないほどの雪質が維持されています。
残りわずかとなりましたが、まだまだ遅くありません!スキーヤー、スノーボーダーの皆さま、戸隠スキー場にて魔法の粉雪と絶景をお楽しみください!
2014年03月10日
「雪上戸隠参拝ウォーク」レポート(前編)

こんにちは。啓蟄を過ぎてもまだ気を抜けない寒さが続く戸隠です。
大人はもう雪は嫌だなんて弱音を吐きますが、子供たちは新雪が降れば大喜びで遊んでいます。
さて、今回はそんな子供心忘れない大人のための雪遊びイベント、戸隠スキー場開場50周年を記念して3月7日(金)に行われた「雪上戸隠参拝ウォーク」に参加して参りましたので、写真とともにご報告します!
この日は前日までの雪も上がり、青空も見えるまずますのお天気に恵まれました。
集合は戸隠スキー場越水ゲレンデのゲストハウス岩戸。
出発前にレンタルスノーシューをフィッティング。スノーシューは長靴やスノーブーツに装着できる西洋かんじき。初めてでもコツを覚えればすぐに装着でき、新雪の上を歩くことができます。今回は新雪が降った後なので、ブーツやパンツの丈が短めの方は雪が入ってしまわないようにスパッツを付けていただきました。

戸隠地区外から6名(1名は東京から!)、地区内から4名、計10名の参加者とスタッフ6名が加わり、賑やかにスタートです。
スキー場の第5駐車場からの眺め。戸隠連峰はこの後、雲に隠れてしまいそうなので、初めに目に焼き付けておきましょう。
まずはスキー場からほど近い越水ヶ原の雪原で足慣らし。ミズナラやシラカバの雑木林が広がります。

今回のガイドは、鳥や植物に詳しい人、戸隠神社の神職、そば打ち職人と、個性的な面々。道中には豆知識がいっぱい、参加者を飽きさせません!
豆知識その①
雑木林の木々をよく見ると、ツル植物が絡まっている木がけっこうたくさんあります。こちらはイワガラミ。つるアジサイに似た花を咲かせます。
豆知識その②
テンの足跡。エサを求めて雪原を走り抜けた跡がくっきり。
豆知識その③
ツルマサキ。こちらは珍しい常緑のツル植物です。
県道36号線を横断し、戸隠神社奥社の社へ。大鳥居が見えると喜びの声を上げる人も。

ご存知、奥社参道は立春・立冬の際に太陽が正中線(参道の真ん中)を通るように設計されています。
立冬から冬至までは太陽のない、死の世界。冬至から立春にかけて徐々に生命体が活動を初め、立春に生命体が甦るという「生命復活」のストーリーを踏んだ設計はこの場所の神聖さを際立たせます。
奥社へ向って左側は湿地、右側は乾燥した雑木林でたくさんの巨木が存在します。
ということで、右側の森へ進路を進めます。
専門家も賞賛するというダケカンバの大木。
こちらもダケカンバ。その色艶の良さから「戸隠のヴィーナス」と呼ばれているとか!?
触っておけばご利益あるかな

奥社の杜を30分ほど歩いた頃、現れたのはご存知、ミズナラの巨木「王様の木」

王様の前で、しばしティーブレイク。周囲には高木がなく、広場のようになっています。夏には根曲がり竹が繁茂する薮になり、王様全体を見ることができないということで、ますますこの奇跡的な出会いに感動!
参加者の皆さんも、思い思いに写真を撮ったり、お菓子で疲れを癒しました。
王様とお別れしてから10分ほど歩くと、奥社参道に合流。随神門に到着です。
冬期は雪崩の危険があり、本殿まで行くことはできないので、杉並木の前で奥社と九頭龍社を遥拝。
全員で記念撮影をしました。

時刻は既に正午を回り、お腹も空いて来た頃。この後、戸隠森林植物園内を急ぎ足で、通り抜けることに(撮影も省略しました

雪の下に隠れた水芭蕉の小径を通り、高台苑地を登り下り、みどりが池を通り過ぎ,,,ラッセルがない新雪の上を歩けば太ももが鍛えられ、シェイプアップ効果もありそうです!
雪上をひたすら歩くこと小一時間。ついに昼食会場のそばの実へ到着!スノーシューを脱いだときにはスキー靴を脱いだときと同じような解放感がありました


長時間歩き、体がポカポカになった私は、迷わず冷たいおそばを注文!

瑞々しく、コシがあって美味

一般的なスノーシューウォークならお昼を食べて解散...の場合が多いですが、今回は戸隠スキー場50周年スペシャル!
ということで、この後、意外な展開が....

「雪上戸隠参拝ウォーク 後編」へ続く。
2014年01月15日
戸隠で「竹スキー」体験

こんにちは。キリキリと凍てつく寒さが続いておりますが、皆さまお元気でしょうか?
今朝は通勤路でニホンザルの親子を目撃。餌を求めて里に出てきたのでしょう。野生動物もこの寒い季節を乗り切るために一生懸命です。
さて、グルメ特集が続き、お腹のたるみが気になって参りましたので、今回は気持ちを引き締めて、戸隠スキー場へ。
開場50周年を記念して今季開設した竹スキーパークへ行って参りました!

竹スキー体験ができるのは中社ゲレンデ。実は、中社ゲレンデ初体験の私。
まず足慣らしにと、5歳の娘を連れて中社第一ペアリフト(415m)に乗りました。
子どもの練習にちょうど良い斜面で、スキー学校の生徒さんものびのびと滑っていましたが、1年ぶりのゲレンデに怖じ気づいた娘。寒さのせいもあったのか、転んでは泣き、結局スキーを脱いで徒歩で下山したのでした


竹スキーはレストハウスゾゼール横の戸隠中社スキー学校にて無料で借りることができます。

長靴(22cm〜28cm)もレンタルできます。

スキー場ができる前から子どもたちの冬の遊び道具であり、通学に使っていた人もいるという竹スキー。

太い竹を割った昔ながらのタイプと、3本の根曲がりだけを組んだタイプがあり、
いづれも竹細工生産組合の職人さんが作ってくださったそうです。
中社スキー学校の先生に実演していただくと、片手に紐をもち、片手でバランスをとりながら、スーッと軽快な滑り。

見よう見まねで乗ってみると、体がつんのめり、すぐスキーから足が出て止まってしまいました。
あまりに滑らない私を見て娘に「背中を押してあげようか」と言われる始末。
コツは「重心をかかとの方に置き、つま先を浮かせるようなイメージで滑る」ことだそう。

娘は緩斜面で直滑降の練習。母はその後ろから竹スキーでよちよち…。
端から見ればおかしな光景でしたが、ゲレンデでの恥はかき捨てということで。
スキーの原点を知るよい体験となりました!
18日(土)は中社ゲレンデにて恒例の戸隠どんど焼き祭りが開催されます。
日中はスキー&スノーボードに竹スキーを楽しみ、夜はどんど焼きと雪上花火大会見物というプランでお出かけください!
2013年08月21日
戸隠花図鑑(3)
こんにちは。例年、お盆が過ぎると一気に涼しくなる戸隠ですが、
残暑が厳しい今年も、朝晩はぐっと涼しく秋の気配が感じられるようになりました。
(写真は県道76号線豊岡地区の秋そばの花)
この「とがくし便り」を初めてからおかげさまで1年が経ちました。
四季を通じて戸隠の魅力が発信できているか、
戸隠ファンの皆さまが求めている情報は何か、
猛進するだけでなく、立ち止まりつつ、前進していきたいと思います。
ということで、ゆっくりと自然観察や撮影をするにはもってこいの季節、
今回は戸隠森林植物園内で見られる晩夏〜初秋の野の花をご紹介します。
トップバッターはこちら。
高原に秋の訪れを伝えるマツムシソウ(松虫草:マツムシソウ科)。
柚の香りがするというユウガギク(柚香菊:キク科)。
〜黄色シリーズ〜
キツリフネ(黄釣船:ツリフネソウ科)。
ハンゴンソウ(反魂草:キク科)。
キンミズヒキ(金水引:バラ科)。
ケナシヤブデマリの実(薮手鞠:スイカズラ科)
※花は戸隠花図鑑(2)に掲載。
最後は、戸隠神社奥社参道の妖精。
オオシラヒゲソウ(大白鬚草:ユキノシタ科)。花だけでなく、輪っかのような葉の造形美も見事です。
秋そばは五分〜七部咲きとなっている畑もありますが、戸隠地区全体としては9月上旬からが見頃となりそうです。
秋風吹く高原へ、ぜひお出かけください。
2013年07月25日
戸隠で夏休み。〜戸隠キャンプ場&牧場へ〜
こんにちは。
今週は雨が降ったり止んだり、普段以上にマイナスイオン多めの戸隠です。
さて、学校はいよいよ夏休み。ご家族でお出かけになる機会も多いと思います。
私の子どもの時代を振り返ると、夏休みといえばプール、花火、そしてキャンプ。
キャンプで何を作るかを考え、買い出しに行くのがとても楽しみでした。
そんなことを思い出しながら、よく晴れた土曜日の朝、子どもを連れて戸隠牧場&キャンプ場へ出かけました。
昨年リニューアルオープンした戸隠キャンプ場。
県道36号線の戸隠キャンプ場バス停からすぐの所にキャンプ場の受付を兼ねた戸隠高原ウェルカムハウスがあります(詳細は記事の後半で)。
この日は隣接の牧場へ直行。
キャンプ場入口から700m先の牧場管理事務所前の駐車場が利用できます。
牧場の入場料は小学生以上200円。
五地蔵山と高妻山を正面に見ながら、セミとカッコウの声をBGMに100mほど歩きますと動物たちが見えてきます。
牧場内は愛犬を連れてのお散歩もOK(リードを付けて)。
ドッグラン(無料)もあるので、ワンちゃんの運動にも最高の環境です!
まずはウサギ、ミニブタ、ヤギ、子牛などと触れ合える「ふれあい動物園」へ。
1歳半の息子は、金網越しに動く動物を見た時点で抱っこを求め、
中に入るとギャン泣き…

手作りの顔ハメは雨よけガードまで付いていていい感じ!
やや高い位置に穴があるので、5歳の娘はよじ上っていました。
(子ども用に台があるといいですね…。)
ヤギを見ると『3匹のヤギのガラガラドン』を思い出しますが、
ヤギドンたちは本当に草を食べるのが大好き。干し草より生葉が好きなようです。
子牛も近寄って来て、子ども達は大騒ぎ。
牛さん達はみな牛舎でまったりしていましたが、夏休み中は乳搾り体験もできるそうです(1人600円)。※日時等はHPでご確認ください。
ちょうどお馬さんのお昼タイム。おっかなびっくり草を差し伸べる娘。
息子は馬の鼻息で怖じ気づき、またギャン泣き。

遊具や水遊びができるせせらぎもあります。
水の冷たさにびっくり!戸隠連峰の雪融け水です。

新しいトイレにはベビーチェアやウォッシュレットもあり、清潔で快適です。
順番が逆になってしまいましたが、牧場からの帰り道、ウェルカムハウスへ立寄りました。
外には野菜の直売コーナーも。バーベキューに使えそうですね!
まずは娘とお約束のソフトクリーム(バニラ・チョコミックス)をいただきます。
牛乳の味が濃厚なわりに、さっぱりしていておいし~!
※通常価格350円ですが、戸隠観光案内所にあるクーポン券を使えば100円引きになります。(夏期限定)
ショップ内で目を引いたのは「となたな」というコーナー。
「と」がくしと「な」がの逸品が並ぶ棚&店ということで、リンゴジュースからお醤油までキャンプ場スタッフ一押しの特産品を集めたそう。お土産に喜ばれそうなものがいっぱいです。

そして、戸隠ならではといえば、登山記念のピンバッジ(530円)。

戸隠山と高妻山をつなげると戸隠連峰が出来上がります!
こちらは戸隠Tシャツ(S~L 2500円)。


いずれもスキーハーフパイプの日本代表選手、戸隠出身の曽根原功さんのデザインだそうです。
戸隠散策に必携、熊よけの鈴。金色に光るのは燕三条の真鍮製で一生ものです(2400円)!

戸隠・長野、近隣エリアの観光パンフレットなど観光情報も充実のウェルカムハウス。
今後は戸隠そば店などの紹介もする予定だそうです。
ウェルカムハウス横のトイレも、広くて清潔。
バリアフリートイレにはオムツ替えスペースもあるので赤ちゃん連れの方も安心です!
戸隠キャンプ場には手ぶらでキャンプやバーベキューができるセットもあります。
夏の思い出づくりに、ぜひご家族やお仲間でお出かけください!
2013年03月04日
雪上ウォークは空中散歩!?

こんにちは。厳しい寒さの二月が終わり、弥生の名のとおり、木々の萌芽が始まりました。
雪原を歩けば、頭上に野鳥たちの囀りが響き、春の気配にわくわくします。
今回は、昨日(3月3日)行われた戸隠を知る会主催の「戸隠雪上自然観察会」のレポートです。
前日は地吹雪の荒れ模様でお天気が心配されましたが、当日は風もなく絶好の自然観察日和。
日向に出ればほんのりと温かく、嬉しくてたくさんシャッターを切りました。
県内外から集まった参加者(約40名)全員で軽いウォーミングUP。最年少は小学2年生です!

この後、スノーシューは3グループに分かれて戸隠神社奥社参道脇の雪原へ。
クロスカントリースキーは鏡池までのロングトレイルへ出発!

私は戸隠地質化石博物館の学芸員中村さんが率いるチームにご一緒させていただきました。
「今歩いている場所は2メートル以上の雪の上。雪がなければ空中を歩いていることになりますね」と言われ、気分が上がります

早速、新雪の上に何者かの足跡を発見!

肉球の形からテンでは・・・?と推測。
ミズナラが多数を占める森。
見上げれば、ヤドリギがたくさん。

こちらはお盆に樹皮が焚かれるダケカンバ。
乳白色の樹皮が雪原に映えます。

樹皮が漢方薬にも使われるキハダ。苦いそうです。

ヤマブドウのツル。下から上へ絡んでまた下へ。
自然の造形は不思議がいっぱいです。

この樹にもいろいろな生命が絡み合って生きています。

コケも間近で見ると面白い!

萌芽シリーズ
1トチ:動物に食べられないよう、芽がベタベタしています。

2サワグルミ:白くなっている部分をよく見るとサルの顔みたいでかわいい


3オオカメノキ:5月頃に白いアジサイのような花が咲くそう。

今日は複数のパーティが入って賑わっていたので、鳥の姿はあまり見られませんでしたが、シジュウカラやコゲラの囀りが聴こえてきました。
こちらは、ケラ類がドラミングした跡(巣穴ではなく、試しに突いたようです)

そして、樹齢400年とも500年ともいわれるミズナラの大木「王様の木」に到着!

この樹が見たくて、今日参加したという参加者からは歓声が。
スケールを使って王様の身体測定。

雪上に出ている幹の中間部分(胸部観測というそう)は6m5cmでした!
広葉樹林を離れ、随神門に到着。

名物・杉並木は、昨年DNA鑑定が行われ、そのルーツには中社の三本杉から挿し木をしたものがあることがレクチャーされました。

雪融けの時期や雨上がりには、ブナが水を吸い上げる音が聴こえるんですって!?
聴診器がないと難しいかな...

急に日が陰って北風が吹き、時折雪混じりに。ゴールはもうすぐ!

ここまで2時間弱の行程でしたが、慣れないスノーシューの走行で脚に疲労感。
けれど、この時期にしか見られない樹や植物と出会えて大満足

お昼は奥社前なおすけさんの名物の鴨ざるそば(1500円)で。お疲れさまでした!

2013年02月16日
スキー場のお楽しみ。

こんにちは。
晴れた日には鳥たちの囀りがきこえ、春が確実に近づいていることを感じる季節になりました。
先週の三連休は、好天に恵まれ、スキーやスノーボードなどを楽しまれた方も多かったのではないでしょうか?
我が家でもスキーを覚えたての4歳の娘につられ、戸隠スキー場へ行って参りました。
お昼前のスキー場は、ファミリーからシニアまでカラフルなスキーヤー、スノーボーダーで大賑わいでした。
5年ぶりにブーツを履いて、いざリフトへ!と意気込んだ母さん。
しかし、ビンディングがゆるゆるで、父さんが応急処置を試みるもNG!
無理に滑っても怪我の元なので、潔くあきらめ、1歳のチビとキッズパークへ。

この日はちょうどトガッキーとじゃんけん大会の日(第1・2・4日曜日14時~)。

初めてのゲレンデ、初めてのトガッキーに半べその息子でしたが、
そりに乗って(乗らされて)刺激的な時間を過ごしました。
そのせいか夜泣きしましたが


周りには赤ちゃんを抱っこしたり、おんぶしているお母さんがちらほら。
シャルマン戸隠、ゲストハウス岩戸には専用の授乳スペースもあり、安心です。

ゲストハウス岩戸には託児所nin ninがあります。

広々とした暖かい部屋で2名のベテラン保育士が8名までのお子様(1歳6ケ月以上)を保育。
土日祝日を中心に利用され、リピーターのお客様が多いそうです。
ウィークエンドは大盛況のシャルマン戸隠。
戸隠ならではの手打ち蕎麦、信州アルプス牛を使用した特上ステーキ丼など魅力的なメニューがたくさんありますが、
今回は人気のスープカレー トマト風味(1200円)を頂きました。

あつあつのスープからはバジルのよい香りが漂い、
口に含んだ瞬間、トマトの酸味と甘みが広がります。
ごろごろと入った温野菜と、柔らかい骨付きのチキン、
サフランライスを全部平らげる頃には体もぽぽか大満足。
調理スタッフの方に、鶏肉の柔らかさの秘密を伺うと、圧力鍋で45分間煮ているとのことでした!
そして、デザートに目がない私。

こちらはそば粉スポンジのケーキ(単品450円。ドリンクとセットで600円)。
キャラメル風味のクリームの下はそば粉とくるみが入ったふわふわのスポンジになっています。
上に乗ったクルミが芳ばしく、おいしさを引き立てていました!

この他にも、信州産りんごや、戸隠高原産花豆を使ったケーキやタルトなど、
数種類のケーキはいづれもカフェ・フルーリーさんの手づくり。
コーヒーブレイクをゆっくり楽しみたいならランチタイムが終わった15時以降がおすすめです。
娘はこの日、初めてクワッドリフトに。
父さんと一緒に緩やかな斜面をゆっくりと降りてくる姿は、着実に上達している様子。
今回は実現しませんでしたが、「お母さんへたっぴー」と言われる日も近いでしょう…。
戸隠スキー場では、毎月第3日曜日が「スキーこどもの日」。
小学生以下はリフト料金無料です。
次回は2月17日、3月17日。
まだ「魔法の粉雪」を体験していない方、ぜひお出かけください!

続きを読む