2015年10月21日
秋の夜長の 戸隠夜祭り

こんにちは。日中は残暑といえるような陽気が続いていますが、朝晩の冷え込みと日の短かさに、秋の深まりを感じる戸隠です。
そろそろちゃんと冬物を出して冬支度をしなければと思いつつ...。
さて、今回は、10月17日(土)に戸隠神社中社大鳥居前広庭で行われた「戸隠夜祭り」のレポートです。
今年2回目となるこのお祭り。観光のピークを過ぎたこの時期に、
「地域の皆さんに楽しんでいただきたい」
「子供たちには戸隠の伝統と良さを伝えたい」
「観光客の皆さまには戸隠を知ってもらいたい」
そして、戸隠の魅力を再発見していただこうとの思いから、地元の若手有志「戸隠再考プロジェクト」の皆さんが企画したものです。
当日は穏やかな天気で、心配だった冷え込みもなく、地区内外から多くの参加者が集まりました。

戸隠の子供たちによる獅子舞が披露された後、カウントダウンで三本杉がライトアップされると、大きな歓声が上がりました。

ペットボトルを再利用したキャンドルホルダーが、中社参道の石段を幻像的に照らします。

このお祭りに協賛している会社やお店の燭台にも火が灯されました。


子供のためのヨーヨー釣りは、なんと、無料!

輪投げ、的あて、パチンコなど昔懐かしい遊びができるコーナーも。

ヨーヨー釣りの棒、輪なげの輪、弓矢、そして参加賞のお菓子が入っている籠も、すべて戸隠の伝統工芸・根曲がり竹細工です!



先端にコルクが付いた竹の矢でダンボールに描かれたどんぐりとりんごの的を当てる的あて。
ちなみに、係のお兄さんが子供のころは、尖った石を付けて、木に刺さるようにしていたそうです。ワイルドですね〜


子供たちは手作りの遊び道具のよさを、感じたでしょうか?
昔子どもだった人たちが、童心に戻って遊ぶ姿もありました。

屋台には、戸隠や信州の特産物を使った手作りのおいしいものがたくさん!
地場産のじゃがいもをその場で揚げてくれる、ポテトチップス。

戸隠のそば粉をすいとんにして豚汁風味でいただくそばすいとん。

地元のケーキ屋さんによる手作りそばクレープは、子供達を中心に大人気


振る舞い酒に、振る舞いジュース。

そして、希望者によるお餅つきと、お餅の振る舞いも大盛況!

さらに最後には、豪華景品が当たるじゃんけん大会も行われ、戸隠人のパワーと大盤振る舞いのサービスで、心温まる夜の時間になりました。

何より、三本杉の下で楽しそうに遊ぶ子供達の笑顔が心に残りました。

関係者の皆さま、お疲れさまでした!
今回来られなかった遠方の方も、ぜひ来年はお出かけくださいませ。
2015年10月14日
紅に染まる神の森へ

こんにちは。10月に入ってから秋晴れが続き、紅葉が長く楽しめている戸隠です。
青空に導かれて、奥社の杜へ。
この時期は、戸隠森林植物園で下車していただくと、紅葉をたっぷりと楽しめるのでおすすめです!

駐車場にてまず飛び込んできた紅は....なんと!オカトラノオ(サクラソウ科)。

夏の間は真っ白い尾を揺らせていたあの草が、秋にはこんなに赤く染まると知って、とても得した気分に

そして駐車場のシンボルツリー的存在・モミの木は、今秋も素敵なツタウルシのドレスをまとって


ため息が出そうなほどの紅色に染まったのは、マユミ(ニシキギ科)の実。

今年は例年以上にマユミの実が豊作(?)あちこちで鈴なりのマユミに出合えます。
みどりが池の畔を彩るニシキギ(ニシキギ科)。その名の通り見事な錦!

日が差して紅が光るナナカマド(バラ科)。

一際鮮やかなカエデ(カエデ科)。

花が消えた林の中で、紅一点のツリバナ(ニシキギ科)。

花はなくとも、紅や黄に染まった木葉が輝き、戸隠に残った留鳥たちの健気な姿と、高らかな鳴き声が一際高らかに響く静かな森です。

落ち葉の林をサクサクと音を立てて歩くのも、心躍るひととき。

この日、初めて見た白いものはフッキソウ(ツゲ科)の実。

戸隠森林植物園からバリアフリー木道を通って20分ほどで、戸隠神社奥社参道入り口に到着です。

森林植物園の紅葉は、10月下旬まで。カラマツの紅葉は初雪の11月初旬頃まで楽しめます。
もうすぐ雪に包まれる高原の、千秋楽の彩りをお見逃しなく!
2015年10月07日
戸隠で紅葉散歩。

こんにちは。朝晩の冷え込みが強くなり、寒暖差に比例するように山の樹々が暖かな装いになってきました。
常緑樹といわれるスギやマキなども、この時期は葉先が黄色っぽく黄葉します(山で暮らす前は知らなかったこと

万葉の色がきらめく、よい季節です。
とはいえ、気まぐれな秋の空は陽が差したり、曇ったり。紅葉シーズンの中でもベストコンディションと言える日(瞬間)は実際にはごくわずか。
地元にいれば何度もチャンスがありますが、遠方から見える方にとってはちょっとした「運試し」ともいえるでしょう

鏡池はいうまでもなく戸隠きっての紅葉名所ですが、大変混んでいることでも有名(10月の土日祝日はマイカー規制もあります)。
ということで、今回は今秋観光協会のポスターを飾った小鳥が池を訪れてみました。
戸隠神社中社から歩いて10分ほど。この道標が目印です。

道路から少し離れただけで、静寂に包まれます。ときおり聞こえる、どんぐりが枯葉の上に落ちるときの「パチン」という音も楽しみながら。

この日は、雲が多く、戸隠連峰はほとんど雲の中でしたが、池の周囲の樹々が水面に映り込む景色は、いつ見ても心を打たれます。

アキノキリンソウの蜜を吸うチョウの姿も。

あと一月もすれば高原にはチョウではなく、雪が舞う時期になります。
散策のあとのお楽しみは.....小鳥が池から一番近いこちらのお店はいかがでしょう?

戸隠の自然をこよなく愛し、登山ガイドも勤めるオーナーの秦孝之さんが営むレストラン小鳥の森です。
お店の人気メニューのひとつ、「岩魚と高原野菜の和風パスタ」は、旬の野菜(この日はきのこも)がたっぷり入り、食べ応えも十分!

これからの時期は、まきストーブの温もりに包まれて、周囲の紅葉を愛でながら食事やお茶を楽しめます

また、10月30日(金)には、秦さんのガイドで鬼女紅葉伝説ゆかりの地を巡る戸隠旬ウォークが行われます。
秋たけなわの戸隠へ、ぜひお出かけください!