2013年07月25日

戸隠で夏休み。〜戸隠キャンプ場&牧場へ〜


こんにちは。
今週は雨が降ったり止んだり、普段以上にマイナスイオン多めの戸隠です。
さて、学校はいよいよ夏休み。ご家族でお出かけになる機会も多いと思います。
私の子どもの時代を振り返ると、夏休みといえばプール、花火、そしてキャンプ。
キャンプで何を作るかを考え、買い出しに行くのがとても楽しみでした。
そんなことを思い出しながら、よく晴れた土曜日の朝、子どもを連れて戸隠牧場&キャンプ場へ出かけました。

昨年リニューアルオープンした戸隠キャンプ場
県道36号線の戸隠キャンプ場バス停からすぐの所にキャンプ場の受付を兼ねた戸隠高原ウェルカムハウスがあります(詳細は記事の後半で)。

この日は隣接の牧場へ直行。
キャンプ場入口から700m先の牧場管理事務所前の駐車場が利用できます。
牧場の入場料は小学生以上200円。

五地蔵山と高妻山を正面に見ながら、セミとカッコウの声をBGMに100mほど歩きますと動物たちが見えてきます。

牧場内は愛犬を連れてのお散歩もOK(リードを付けて)。
ドッグラン(無料)もあるので、ワンちゃんの運動にも最高の環境です!

まずはウサギ、ミニブタ、ヤギ、子牛などと触れ合える「ふれあい動物園」へ。

1歳半の息子は、金網越しに動く動物を見た時点で抱っこを求め、
中に入るとギャン泣き…icon10(この後も、ずっと抱っこでした)

手作りの顔ハメは雨よけガードまで付いていていい感じ!

やや高い位置に穴があるので、5歳の娘はよじ上っていました。
(子ども用に台があるといいですね…。)


ヤギを見ると『3匹のヤギのガラガラドン』を思い出しますが、
ヤギドンたちは本当に草を食べるのが大好き。干し草より生葉が好きなようです。
子牛も近寄って来て、子ども達は大騒ぎ。


牛さん達はみな牛舎でまったりしていましたが、夏休み中は乳搾り体験もできるそうです(1人600円)。※日時等はHPでご確認ください。

ちょうどお馬さんのお昼タイム。おっかなびっくり草を差し伸べる娘。

息子は馬の鼻息で怖じ気づき、またギャン泣き。icon10

遊具や水遊びができるせせらぎもあります。

水の冷たさにびっくり!戸隠連峰の雪融け水です。


新しいトイレにはベビーチェアやウォッシュレットもあり、清潔で快適です。


順番が逆になってしまいましたが、牧場からの帰り道、ウェルカムハウスへ立寄りました。

外には野菜の直売コーナーも。バーベキューに使えそうですね!

まずは娘とお約束のソフトクリーム(バニラ・チョコミックス)をいただきます。

牛乳の味が濃厚なわりに、さっぱりしていておいし~!
※通常価格350円ですが、戸隠観光案内所にあるクーポン券を使えば100円引きになります。(夏期限定)

ショップ内で目を引いたのは「となたな」というコーナー。

「と」がくしと「な」がの逸品が並ぶ棚&店ということで、リンゴジュースからお醤油までキャンプ場スタッフ一押しの特産品を集めたそう。お土産に喜ばれそうなものがいっぱいです。


そして、戸隠ならではといえば、登山記念のピンバッジ(530円)。

戸隠山と高妻山をつなげると戸隠連峰が出来上がります!

こちらは戸隠Tシャツ(S~L 2500円)。


いずれもスキーハーフパイプの日本代表選手、戸隠出身の曽根原功さんのデザインだそうです。

戸隠散策に必携、熊よけの鈴。金色に光るのは燕三条の真鍮製で一生ものです(2400円)!

戸隠・長野、近隣エリアの観光パンフレットなど観光情報も充実のウェルカムハウス。
今後は戸隠そば店などの紹介もする予定だそうです。

ウェルカムハウス横のトイレも、広くて清潔。

バリアフリートイレにはオムツ替えスペースもあるので赤ちゃん連れの方も安心です!

戸隠キャンプ場には手ぶらでキャンプやバーベキューができるセットもあります。
夏の思い出づくりに、ぜひご家族やお仲間でお出かけください!  


Posted by toga at 11:20Comments(2)自然アウトドア

2013年07月18日

宝光社の"女将の味”の秘密を探る!


こんにちは。田んぼからはカエルの合唱に加え、ヒグラシの涼しげな声も聴こえる季節となりました。
日中は暑さを感じても、朝晩はちゃんと気温が下がり、エアコンいらずの戸隠です(夜は寒い日もあるので布団が必要)
キュウリ、トマト、ナス、モロコシなど、夏野菜の収穫が本格的に始まり、お百姓さん達は大忙し。
採れたての野菜は、何も付けなくても、ぎゅっと水分が詰まっていて、最高のご馳走ですね。

そう、「ご馳走」こそ今回のテーマ。
先日、宝光社旅館組合の料理試食会にお呼ばれしました。

宝光社地区の14軒の旅館(旧宿坊)からなる旅館組合では、
年に2回、長野市吉田にある日本料理ゆ庵の湯本忠仁氏を講師に招き、
おもてなし料理の講習会を行っているそうです。

試食会の前に、少し調理室にお邪魔しました。
今回は、夏のおもてなしの提案ということで、前菜1品、主菜2品、副菜1品のお品書きが用意され、
参加した11軒の旅館の女将さんたちが、湯本先生の手ほどきを受けながら、手際良く調理を進めていました。

長野割烹調理師会会長であり、日本の名工として長野県で初めて調理師名工に認定されたという湯本先生。
その温厚で気さくなお人柄に、調理室の中もとても和やかな雰囲気。

料理が出来上がると、盛り付け、配膳、洗い物など女将さんたちのチームワークもばっちりです。

12時の時報が鳴る頃にはすっかりお膳の用意が整い、先生のありがたい講評を拝聴。

戸隠に通って27年になるが、この空気と水のおいしさが何よりのご馳走。
新鮮な野菜はあれこれ加えず、素の味を引き立てるような調理法が一番。
お客さまに素材の味を楽しんでもらうような提供の仕方をするように、とのお話でした。

前菜は夏の寄せ物。

オクラとミョウガ、カニかまを寒天とゼラチンで固めて冷やしたもの。
これに大根おろしと、酸味のあるドレッシング(しょうゆ、さとう、みりん、酢)をかけていただくのがポイント。
爽やかで、食欲をそそる前菜に最適な一品です。

こちらは、信州サーモンと夏野菜の盛り合わせ。

軽井沢と明科の水産試験場で養殖されている信州サーモン
酸味のあるジュレが脂ののったサーモンをさっぱりと引き締めて、冷酒にも合いそう...face01

もうひとつの主菜は信濃地鳥の胡麻ソースがけ。

柔らかい地鳥のムネ肉は、天ぷら粉と卵の衣をまとい、食べ応え十分です。
ナスの揚げ浸し、飛竜頭、そば粉のクレープも添えられ、豪華な一皿ですが、
先生はこの一皿が2、3品に分けられるとおっしゃっていました。

小鉢の中は、あわび茸と山芋の和え物。

これなら家でも真似できそう!

お食事は茶飯、そばすいとんと千切り大根の卵とじ味噌汁。

宝光社地区では、伝統的に料理の品数や量が多いそうですが、この日も試食会とは思えないほどのボリュームでした。

どのお料理も素材の味が引き立てられた、舌にやさしい味。
宝光社の女将さんたちの学びの場でもあり、交流の場でもある、おいしく愉快なひとときでした。

皆さま、ぜひ各お宿で味わってくださいね!
  


Posted by toga at 15:15Comments(0)郷土料理

2013年07月09日

田園と宿坊のある風景をめぐる宝光社さんぽ。


こんにちは。梅雨が明け、標高1000mの高原にも真夏の日差し届く季節となりました。
我が家の近くで5月初めに放ったホタルの幼虫は、無事成長し、ここ数日、毎晩幻想的な飛行を見せてくれています。
私の撮影技術ではお見せできないのが残念!

さて、今回は7月4日(木)に開催した「戸隠さんぽ隊」宝光社さんぽのご報告です。
2回目の今回も、延期を覚悟した微妙な梅雨空。
集合時刻の9時半になると雨が降り始め、一時はどうなることかと思いましたが、
車を乗り合わせて戸隠商工会館2階の会議室に移動し、荷物を置いた頃には雨脚が弱まったことから、傘を手に出発!
今日は11名のお母さん達と、子どもに加え、テレビ局の取材も入り、
にわかに大所帯になったさんぽ隊です。
まずは戸隠商工会館(戸隠観光案内所)の駐車場の角にある道標の説明から。

「右 宝光院御宮 左 鬼無里道」
ご存知のとおり、戸隠神社はその昔、戸隠山顕光寺というお寺でしたが、ここにも神仏混合の名残が見られます。
歩き始める頃には、奇跡的に雨が上がりました!

商工会館の前(写真後方)にしめ縄が張ってありますが、ここからが「戸隠」。神々の世界の入口です。

お次は長野吉田高校戸隠分校内にある川端康成文学碑へ。
こちら、以前の記事でご紹介しましたので、ここでは省略。

この辺りは宝光社の前原という地区。異世界(あの世)の入口ということで、
墓地や火葬場が作られ、人が住まない場所だったそうです。

分校から歩いてすぐの所にあるのは宝光社地蔵堂。

ご本尊は、弘法大師が発見したという延命地蔵様。
戸隠開山の祖といわれる学問行者像、修験道の開祖役行者像、あの世の入口の裁判官である十王像などなど、苦難の時代を乗り越え、守られた像の数々が安置されています。

歴史のお勉強の後はのんびり田んぼのお散歩コースへ。
県道36号線の脇道を入ると、これぞ別世界のような田園地帯が広がっておりました。


赤い花をつけた高原花豆。

田んぼの向こうに、晴れていれば北アルプスも眺望できます。

満開のあやめと記念撮影するあやめちゃん(6月生まれだそうです)。


田んぼの間の道を歩くこと10分。
築280年の伝統的たたずまいを残す武井旅館に到着。

今回のさんぽ隊の目玉企画。旧宿坊のお宝拝見です!

女将の武井祐子さんが、戸隠神社の歴史や武井家先祖代々が廃仏毀釈時代を経て守り継いだ釈迦如来像等について、
わかりやすく解説してくださいました。

御神殿の中に安置されている御神鏡も拝観。鏡の周りに光背がついた大変珍しいものだそうです。


貴重なお話を伺い、大満足のさんぽ隊ご一行。
道祖神や馬頭観音が集まっている墓地の前を通り、再び商工会館へ。

お母さん達のお勉強につき合ってくれた子どもたちはお腹が空いてぐずり始めましたが、ここでもうひと頑張り!
隊員の皆さんが思い思いに書いてくれたキーワードをまとめ。模造紙に絵地図を作成しました。

できました!
今回のタイトルは「神々に守られた田園と宿坊のある風景をめぐる宝光社さんぽMAP」。

戸隠神社宝光社の御祭神は天表春命(あめのうわはるのみこと)。女性と子どもの守り神とも言われます。
ぜひ折に触れご参拝くださいね。

この後、希望者で宝光社の旧宿坊のひとつ、御宿小谷へお蕎麦を食べに参りました。

お蕎麦を待つ間、ご主人が、小谷家の家宝であり、長野県法でもある銅製不動明王御正体についてパネル写真で説明してくださいました。
次回平成27年の式年大祭で実物を拝観できるそうです(戸隠神社青龍殿にて)。楽しみです!

コシのある冷たいお蕎麦と楽しいおしゃべり。

たくさん歩いた後なので、大ざるそば(950円)もつるりと平らげました!
  


2013年07月02日

石仏と戸隠連峰を望む豊岡さんぽ。


こんにちは。むしむしと、梅雨らしいお天気が続いております。
皆さま体調はいかがでしょうか?
我が家のチビはまた熱を出して保育園をお休み。
寒暖の差が激しい季節の変わり目に熱を出してデトックスするのは正常な反応ということ。子どもの体はまさに自然そのものですね。
さて、先日の便りでご紹介した「戸隠さんぽ隊」。第1回目はあいにくの天気のため延期。
予定より2日遅れの6月28日(金)に開催しました。

延期にも関わらず、都合をつけて参加してくださったのは5組10名の親子。
戸隠運動場付属施設「友遊」にて出発前の記念撮影!


本日のテーマはタイトルのとおり、長野市戸隠支所がある豊岡地区の田園地帯を
石仏や戸隠山の眺望を楽しみながら巡ります。
雲は多いものの、青空も見え、まずまずのおさんぽ日和。
満開の夏そばの花。そばの花の匂いがこんなに有機的な匂いって、戸隠に住むまで知りませんでした!


こちらは葉タバコ。もうすぐピンク色の花が咲きます。

戸隠では高度経済成長期、換金作物として葉タバコの栽培が盛んでしたが、
農家の高齢化からその数もめっきり減りました。
畑にはソバ、タバコ、モロコシと、戸隠を代表する作物。

さんぽ隊のメンバーが何やらおいしいものを見つけたようです。

ゆすら梅。子どもの頃に食べた懐かしい甘酸っぱさ。

ベビーカーを押しながら、お母さん達のおしゃべりも弾みます。

道ばたに今日のテーマでもある石仏(道祖神)を発見!

○永八年...読めないですが、つないだ手の直線的なフォルムが歴史を物語っています。

赤いずきんのお地蔵さま。


戸隠支所前の道標。「右 とがくし山道  左 八まんさんけいどう」

地元の古老に伺うと、「八幡さん」は産土神の豊岡神社のこと、「けいどう」は街道のなまりだそうです。

こちらは支所の東南を通る通称「よこ道」に立つ道祖神。


坂を上って見えて来たのは社会福祉施設に併設する「しょうまの家」。
平日の11時〜15時まで軽食と喫茶が楽しめます。


200メートルほどの坂を上り切った丘の上に到着!
今回、さんぽ隊のメンバーに一番見てもらいたかった景色は...

若干雲がかかっていますが、西に戸隠連峰、北に飯縄山のワイドビューが楽しめるビューポイント(昔は牛の牧場だったそう)。

秋は周囲の畑にそばの花が開花し、さらに素晴らしい眺望が見られます。

そして、長野市天然記念物「豊岡のカツラ」。

親鸞上人の杖から生えたという言い伝えがある樹齢800年の巨木。
秋には黄金色に紅葉した葉から甘い香りが漂い「お香の木」とも言われます。

のどかな農村地帯はベビーカーを押してのおさんぽにぴったり。


この仏さま、ボクに似てる?


八幡さまを祀る豊岡神社へ。
さんぽの安全と成功を祈願しました。
狛犬の表情は神社ごとに違うので、比べるのも参拝の楽しみのひとつです。

境内にはこんな形の小さなお宮も。右側は飯綱神社里宮です。


隊員から「あそこに見えるのが家です!」の声が。
背景に戸隠山。最高の環境ですね!


この祠、よく見ると「見ざる言わざる聞かざる」の彫刻が!

何でも面白がり、立ち止まって観察することが地域の魅力発掘につながります!

予定より30分オーバーの1時間半のさんぽを終え、友遊に戻って来ました。

この後、室内で模造紙を使って今日歩いたコースのまとめ。

子ども達をあやしながら約40分ほどで書き上げました!

「のどかな田園風景と石仏をめぐる豊岡さんぽMAP」。
そばの花が見頃になる6月下旬から7月初旬と紅葉の10月中旬がおすすめです!