2014年02月25日

戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)

戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)
こんにちは。2週間連続の大雪を経て、先週末は晴天に恵まれ、ほっと安堵した方も多かったと思います。
信州では西高東低の冬型で日本海側が大雪になる際の雪を「下雪」、本州の南岸沿いに低気圧が進み、信州南部、山梨、関東方面に降雪があったりする時の雪を「上雪」といいます。雪質も下雪は粉雪で、上雪は水っぽいボタ雪。例年3月を過ぎて「上雪」が降ると、春が近いといいますが、今季は異常な上雪。震災から4年目の春を迎えるに当たり、災害時の対応について改めて考えさせられる気象現象でした。
戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)
さて、この大雪の「おかげ」か「仕業」か、例年並みの雪の壁ができ、銀嶺をバックに雪景色が最高潮に見頃を迎えている戸隠です。そんな雪景色と合わせ、この時期にしか味わえない「おら家の逸品」をご紹介します。

まずは戸隠神社奥社前をスタート。
戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)
雪で1.5メートル(目測)ほど高くなった奥社参道。大鳥居の前から奥社・九頭龍社を遥拝します。
※奥社参道は防寒長靴やスノーシューの装備で途中まで歩くことはできますが、随神門から先は雪崩の危険性があるため、お薦めできません。また奥社・九頭龍社の神様は冬期間は中社にご動座されており、お札・お守は中社にてお求めいただけます。

駐車場から数分歩いただけでも耳が冷たくなる寒さ。
そんなときにおすすめなのは、ご存知奥社前なおすけさんのこのお蕎麦。
戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)
冬期限定の「海老天あんかけそば」(1,400円)です。
白い湯気を放つお蕎麦とともに女将さんから差し出されたのは、ティッシュ箱。
あつあつのトロミが絡んだ麺は、喉から食道、胃袋へと、通っていくのがわかるくらいの温熱効果!
大きな海老の天麩羅も食べ応えがあって、大満足でした。
なおすけの「海老天あんかけそば」は4月3日までの冬期限定。
アツアツの体験、おすすめです!

お次ぎは中社の大鳥居前へ。
大鳥居前の広場には3/1(土)に行われるTheべ~そ雪の上の大酒宴の会場が設営されています。
戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)
毎年話題の人をかたどる雪像。今年の主役は、この人!
戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)
下の方にはスケートシューズが光っていますね。そう、ソチオリンピックで健闘した浅田真央選手です。

そして、中社大鳥居前といえば、うずら家さん。
戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)
グリーンシーズンは行列なしには入店できない名店ですが、この時期はほとんど待たずに席につくことができます。
うずら家に冬訪れたなら、ぜひ食べてみたいのが、冬期限定の「とり南ばん(1,200円)」。
戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)
北の大地で育った知床鶏と、焦げ目がついたねぎがたっぷり入ったアツアツのおそばです。
キャッチコピーに「旨味こってり」とある知床鶏。実際に食べてみると、その柔らかさに感動face05脂っこさはほとんどなく、とろっとした焼きねぎとの相性が抜群!
そして、鶏の旨味が溶け込んだ出汁とそばはもちろんのこと、香り付けに入れられたゆずも絶妙でした。
ご主人にお話を伺うと、とり南ばんは15年以上つづくの冬の看板メニューで、リピーターも多いとか。
鶏の相方として欠かせないねぎには、深谷ねぎ等も試したそうですが、やはり寒い土地で育った地ねぎを使用。
殺菌効果のあるねぎのとろみ成分は、かぜ予防にも○ですね。
うずら家さんでは、10月から11月に収穫される新そばを厳寒期の1月から2月に石臼挽き製粉しています。
これを冷凍保存し、年間を通してお客さまに新そばの風味を保ったおいしいそばを提供しているそうです。
たまたま店内では石臼挽きの作業中。ご主人を初め、経験豊富なスタッフが、交代で石臼を挽いていました。
戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)
スタッフの方に勧められて私も体験してみましたface01
石臼は意外と重たく、廻しながらそばの実を投入するのにも手こずりましたicon10
1回転で10粒ぐらいずつそばの実を穴に落としながら挽くそうですが、一廻しするだけでどんどん粉が出てくるご主人の手さばきは、お見事でしたface08
戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)

うずら家のとり南ばんは11月末から3月31日まで。
この季節にしか食べられないものを食べる幸せ。ぜひご堪能ください。

3月1日(土)は中社地区伝統の春を迎える宵祭り「The べ〜そ」。
300円のべーそカップをお買い求めいただくと、温かいべ〜そ鍋を初め、日本酒、ワイン等がお変わり自由です。
楽しい企画ももりだくさん。ぜひ戸隠の宿に宿泊して大騒ぎの一夜をお楽しみください!


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