2015年01月09日
戸隠のお年とり(その1)

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
二年参りは雪が降りしきる中のお参りとなり、戸隠らしい新年の幕開けとなりました。
私事ですが、年末年始は熱こそ出ないものの鼻風邪をこじらせ、マスクとティッシュが欠かせない日々でした

冬休みの間、子どもが元気で過ごしてくれていたのだけが救いです(笑)。
先日七草のおかゆを食べてようやくリセットしました。毎年思いますが、七草がゆは本当に優れもの。代々継いでいきたい日本の食文化です。

ということで、今回は「お年とり」に食べるもののお話を。
県外からお嫁に来た私にとって、それは目から鱗でした

「お年とり」といわれる大晦日、元旦、そして2日の三日間に食べるものが決まっているのです。
戸隠の中でも地区や家族構成(多世代が同居しているか)によって、食べる物は様々かと思いますが、戸隠地区の南の端にある我が家(家族構成=父、夫、私、子2人)の例をご紹介。
12月31日
夜 お年とりの魚「ブリ」(塩焼き)
アラがあれば鰤大根に
1月1日
朝 とろろ昆布のすまし汁(とろろ昆布、白魚、桜えび、醤油、砂糖)
うどん(手打風の太麺)、酢ダコ
昼 餅(おろし大根、のり、きな粉等好みで)
1月2日
朝 お汁粉(餅、小豆)
新年に歳神様がお見えになり、人はひとつ年を頂戴するというのが「数え年」の文化です。
その「お年とり」の晩には一人一切れブリをいただきます。
年越しそばというのは家では昔は特に食べなかったようですが、最近はお土地柄、年末になるとどこからかおいしい生蕎麦が届くので、そんなときにはありがたく、二年参りの前にそれをいただきます。
そして、一番のカルチャーショックは、元旦のすまし汁とうどん!
全国的に元旦はお雑煮を食べる地域が多いと思いますが、戸隠ではすまし汁とうどんなのです。
とろろ昆布の汁は、初めて食べたときは「・・・」でしたが、慣れてくると年に一度の風物詩と思ってありがたくいただいています。
うどんは「太く長く丈夫に一年を過ごせるように」との願いから。
元旦の日に「ん」のつくものをたべることで運が付くという説もあるようです。
皮が真っ赤な酢ダコも、お嫁に来て初めて食べたもののひとつ。
お節料理は「酢だこさえあればいい」なんて方もいると聞き、驚きました.。
ちなみに、家ではこれらに加え、生酢、黒豆、伊達巻き、栗きんとんを作り、にしんの昆布巻き、ちくわ、松前漬け等は既製品をいただいてお重に詰めました。※写真は昨年の元旦のもの
お姑さんやお婆さんがご健在の家ではどんな豪華な食卓になるのか..。
ということで、次回は、「戸隠のお婆ちゃんに聞いたお年とりの話」をお届けします。
Posted by toga at 22:33│Comments(0)
│郷土料理