2015年03月17日
長野駅からはじまる戸隠への旅
こんにちは。今日は雲ひとつない快晴の戸隠。気温も10℃を大きく超えて、いよいよ春かと嬉しくなるような陽気です。
さて、このブログで初めてトップに戸隠以外の場所の写真を載せました。ご存知のとおり、3月14日に北陸新幹線が金沢まで開通となり、JR長野駅の駅舎・駅ビルもリニューアルオープン!駅前広場には花壇から甘い香りが漂い、往来の人々も楽しげでした。
4月5日から60日間の善光寺御開帳、4月26日からの戸隠神社式年大祭に併せてご旅行を計画されている方も多いでしょう。
そこで、今回はお客様からのお問合せも多い、JR長野駅から戸隠へのアクセス方法のひとつを、新しくなった長野駅からご紹介します!
こちらは北陸新幹線・長野駅の改札口を出た景色。
進行方向は右側(善光寺口)ですが、その前に前方壁面のモニターが目に入りました。
長野市内の観光名所や景勝地を映した動画で、戸隠も紹介されています。
モニターから右方向に歩いて行くと、左手に長野市観光情報センターがあります。
中に入ると元気な3名の女性スタッフがにこやかに迎えてくれ、戸隠のパンフレットや地図も置いてあります。
お隣のコーヒーショップとつながっているので、ブレイクしながらの情報収集もよいですね。
10段ほどの階段(EV、エスカレーターもあり)を下ると駅ビルMIDORIがあります。
直進して突き当たり左側のエスカレーターで地上に降りることができますが、ちょっと寄り道して、MIDORI3階のりんごの広場へ。
ガラス張りのホールからは駅前広場を展望でき、吹き抜けになっている反対側の壁面には長野を代表する画家東山魁夷の「緑映」が

ホールではオープニング企画として東山魁夷の風景画のパネル展示が行われていました。戸隠で描かれたあの作品も間近に見ることができましたよ

お土産売り場からの甘い誘惑につられそうになりながら、エスカレーターで地上へ。
前方左手に如是姫像の変わらぬ姿を見てなんだかほっとした私。すっかりお上りさんです。
さて、駅前のロータリーの様子はすっかり変わりましたが、戸隠行きの路線バス乗り場は、以前と変わらず7番乗り場。
直進して横断歩道を渡り、平安堂ビルの下、長野駅前郵便局の横です。
アルピコ交通の案内所の前なので、バスが来るまで室内で待つことができて、便利です。
戸隠方面行きのバスは4月5日までは戸隠スキー場行きの冬ダイヤですが、まもなくダイヤ改正になります。
7時から19時までほぼ1時間毎に出発しますが、戸隠中社までは所要約60分ほど。時刻表をよくご覧になって計画をたててください。
また、4月25日〜5月31日までは善光寺から戸隠中社行きのライナーバス「善光寺・戸隠神社祈願ライナーバス」が運行されます。こちらも併せてご利用ください(要予約)。
路線バスは時間によって、浅川ループ橋経由、七曲がり経由の2コースがありますが、左手に大座法師池が現れると後は一直線。
カラマツの樹間を縫うように戸隠バードラインが続きます。
戸隠そば博物館のバス停を過ぎると、目の前の風景が一気に開け、右側に戸隠連峰の絶景が広がります。
飯縄山と違い、戸隠山はその名のとおり「隠れた山」。長野市内からはほとんど遠望することができません。それだけに、この場所で初めて戸隠連峰の雄姿を見て感動される方が多くいます。地元に住んでいても、何度見ても感動する絶景です。
晴れていれば、左奥に白馬連峰も見ることができます。
そして、宝光社前原にある結界のしめ縄をくぐると、戸隠の世界の始まりです。ここ(商工会館前バス停)から戸隠中社まではバスで約12分。徒歩だと小一時間かかります。
豪雪だった今年は雪が多く残っていますが、5月上旬頃には雪の下からミズバショウや二輪草など可憐な山野草が開花することでしょう。
長野駅からわずか一時間で、別世界に身を置くことができます。大規模な商業施設も、コンビニもない戸隠ですが、
この神々しい自然こそ、何にも替えられない財産。
間もなく春を迎える戸隠へ、ぜひお出かけください。
Posted by toga at 15:02│Comments(2)
│周辺観光
この記事へのコメント
大阪で生まれ育った私が戸隠に移住を決心し、決行したの平成19年 4月。 もう満 8年になるんですねぇ。 善光寺には30歳前後の頃来ていましたが、戸隠に一番最初に訪れたのは30年ほど前の40歳の頃でした。 当時の長野駅は寺院風の重厚な駅舎でとても趣きのある良い駅舎だったと記憶しています。 それが今や、歴史と近代の融合した立派な駅舎ができあがり、新幹線が行き交うようになろうとは・・・。
戸隠へのバスはどのようなルートを走ったのか全く覚えていませんが、本文にもある通り、鬱蒼とした林が突然開け、屏風の如く聳え立つ戸隠連峰に圧倒され心底感動した思い出があります。 以来、戸隠の虜となり、40代後半からは毎年3~5度はマイカーで訪れるようになり、そして、退職後、終の棲家は戸隠に・・・の思いが募り、今に至っている次第です。
この間、戸隠の四季折々の自然の移り変わりや、感じたことを親戚縁者や友人達約50名ほどに思いつくままに書き、『戸隠通信』とい名目でメールにて送っていましたが、一昨年暮れまで、100号迄続けることができました。
詩もいくつか作りましたが、ここに2編を恥ずかしながらご紹介させて頂きたいと思います。
まず一つ目は、戸隠に来て間もなくの頃の作品です。
戸隠の素晴らしい大自然、そして伝説・神話を知るほどにワクワクしていたものです。
【戸隠賛歌】
一、急な坂道 九十九折れ(つづらおれ)
この七曲を 登り切り
街を見下ろす 尾根伝い
上り下りの 快適ロード
走れば間もなく 一の鳥居
古き時代の 戸隠詣で
倒れた鳥居 苔むして
二、雑木林を ひた走り
前にはだかる 岩屏風
ひときわ高き 八方睨み
そのまた奥に 聳えるは
百名山と 名も高き
高妻山に 心ははやる
ここは戸隠 伝説の里
三、戸隠五社から 謂(いわ)れを学び
日本(やまと)の歴史 ここにあり
天地創造 天照の大神(あまてらす)
天岩戸を 開け放ち
天の手力 男の命(あめのたぢから おのみこと)
えいっとばかりに 投げ飛ばし
戸隠山に なり賜う
四、春を告げるは 水芭蕉
戸隠升麻 辛夷咲く
夏の戸隠 緑濃く
黄金に輝く カラマツや
紅葉を映す 鏡池
侘びと寂びにて 季節は巡り
やがては舞う雪 銀世界
もう一つは、移住して数年、お借りした畑で野菜作りに大変さと楽しさを実感し、そしてメリハリのある四季の変化を肌で感じながら、詠んだものです。
【戸隠の四季】
一、氷融けるや 根雪も消えて
頭もたげる フキノトウ
ここは標高1000メーター
遅い春来る 戸隠高原
電動椅子の 爺ちゃんも
手押し車の 婆ちゃんも
春の息吹に 背筋が伸びる
春は萌黄(もえぎ)の 山笑う
二、梅雨の爪後 ゲリラ雨
終わって真夏日 空晴れて
ここは標高1000メーター
トウモロコシに ズッキーニ
花咲くジャガイモ 蔓の花豆
日射しは強く 木陰は涼し
森は深緑 山滴る(したたる)
三、夕暮れ早く 山黒く
舞う赤とんぼ そばの花
ここは標高1000メーター
爽やかな風 戸隠高原
実りの秋は はざきに稲穂
山栗 渋柿 さつまいも
雪の気配に 冬囲い
森は西陣 山装おう(よそおう)
四、白き戸隠 凍える手足
雪の畑に 人影も無く
ここは標高1000メーター
零下15度 戸隠高原
カラマツ林の 奥深く
鎮座まします 戸隠の神
飯綱颪(おろし)に 身を寄せ合って
森はシンと 山眠る
拙い出来ですが、精一杯戸隠生活を謳歌させて頂いています。
今年は善光寺の『御開帳』に戸隠神社の『式年祭』・・・。そして待望の新幹線の金沢延伸開通と合わせ、関東や北陸方面からの参拝客が多く来られることと思います。 是非このチャンスを一過性のものとしないように、常に幅広い戸隠の情報発信を継続され、何度も何度もここ戸隠に訪れていただけるように魅力的な『戸隠ノート』として一層育成されますよう祈っていますし、また応援していきたいと思っています。
戸隠へのバスはどのようなルートを走ったのか全く覚えていませんが、本文にもある通り、鬱蒼とした林が突然開け、屏風の如く聳え立つ戸隠連峰に圧倒され心底感動した思い出があります。 以来、戸隠の虜となり、40代後半からは毎年3~5度はマイカーで訪れるようになり、そして、退職後、終の棲家は戸隠に・・・の思いが募り、今に至っている次第です。
この間、戸隠の四季折々の自然の移り変わりや、感じたことを親戚縁者や友人達約50名ほどに思いつくままに書き、『戸隠通信』とい名目でメールにて送っていましたが、一昨年暮れまで、100号迄続けることができました。
詩もいくつか作りましたが、ここに2編を恥ずかしながらご紹介させて頂きたいと思います。
まず一つ目は、戸隠に来て間もなくの頃の作品です。
戸隠の素晴らしい大自然、そして伝説・神話を知るほどにワクワクしていたものです。
【戸隠賛歌】
一、急な坂道 九十九折れ(つづらおれ)
この七曲を 登り切り
街を見下ろす 尾根伝い
上り下りの 快適ロード
走れば間もなく 一の鳥居
古き時代の 戸隠詣で
倒れた鳥居 苔むして
二、雑木林を ひた走り
前にはだかる 岩屏風
ひときわ高き 八方睨み
そのまた奥に 聳えるは
百名山と 名も高き
高妻山に 心ははやる
ここは戸隠 伝説の里
三、戸隠五社から 謂(いわ)れを学び
日本(やまと)の歴史 ここにあり
天地創造 天照の大神(あまてらす)
天岩戸を 開け放ち
天の手力 男の命(あめのたぢから おのみこと)
えいっとばかりに 投げ飛ばし
戸隠山に なり賜う
四、春を告げるは 水芭蕉
戸隠升麻 辛夷咲く
夏の戸隠 緑濃く
黄金に輝く カラマツや
紅葉を映す 鏡池
侘びと寂びにて 季節は巡り
やがては舞う雪 銀世界
もう一つは、移住して数年、お借りした畑で野菜作りに大変さと楽しさを実感し、そしてメリハリのある四季の変化を肌で感じながら、詠んだものです。
【戸隠の四季】
一、氷融けるや 根雪も消えて
頭もたげる フキノトウ
ここは標高1000メーター
遅い春来る 戸隠高原
電動椅子の 爺ちゃんも
手押し車の 婆ちゃんも
春の息吹に 背筋が伸びる
春は萌黄(もえぎ)の 山笑う
二、梅雨の爪後 ゲリラ雨
終わって真夏日 空晴れて
ここは標高1000メーター
トウモロコシに ズッキーニ
花咲くジャガイモ 蔓の花豆
日射しは強く 木陰は涼し
森は深緑 山滴る(したたる)
三、夕暮れ早く 山黒く
舞う赤とんぼ そばの花
ここは標高1000メーター
爽やかな風 戸隠高原
実りの秋は はざきに稲穂
山栗 渋柿 さつまいも
雪の気配に 冬囲い
森は西陣 山装おう(よそおう)
四、白き戸隠 凍える手足
雪の畑に 人影も無く
ここは標高1000メーター
零下15度 戸隠高原
カラマツ林の 奥深く
鎮座まします 戸隠の神
飯綱颪(おろし)に 身を寄せ合って
森はシンと 山眠る
拙い出来ですが、精一杯戸隠生活を謳歌させて頂いています。
今年は善光寺の『御開帳』に戸隠神社の『式年祭』・・・。そして待望の新幹線の金沢延伸開通と合わせ、関東や北陸方面からの参拝客が多く来られることと思います。 是非このチャンスを一過性のものとしないように、常に幅広い戸隠の情報発信を継続され、何度も何度もここ戸隠に訪れていただけるように魅力的な『戸隠ノート』として一層育成されますよう祈っていますし、また応援していきたいと思っています。
Posted by チャロ at 2015年03月17日 21:22
チャロ様、
戸隠への思いが込められた作品のご紹介、ありがとうございました!
ご指摘のように、ブームは一時のもの。お客様に関わる方皆が式年大祭後につながるようなおもてなしをしていけたらと思います。いつも応援ありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します!
戸隠への思いが込められた作品のご紹介、ありがとうございました!
ご指摘のように、ブームは一時のもの。お客様に関わる方皆が式年大祭後につながるようなおもてなしをしていけたらと思います。いつも応援ありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します!
Posted by toga
at 2015年03月18日 10:46
